英語大好きなのに超苦手なAさん(20代・女性)8 of 8 [【文法用語ゼロ英語】開発者として]
「Aさん(20代・女性)の場合①」
から順に読んでください。
では、どうぞ、ごゆっくり。
コレが最終回です。
順調に成長していたAさん。
ある事に精神的ショックを受けてから、
英語学習を辞めようかと悩み始めたAさん。
結果的には、「続けない、続けられない」という道を選択したAさんですが、
「成長してたのになぁ。Hirosuke先生、いいこと言ってたなぁ。」
と思い返してくれるAさんがいる。
(①を参照。)
「いいこと言ってるなぁ。」と素直に思う所がAさんの良い所。
でも、それで終わってしまうのがAさんの悪い所。
僕がAさんだけのために、あえて辛口で心を込めて、
本気・本心で書いた、長い長い最後のメッセージです。
Aさん
一昨日メールを読んで…考えてたんですが、確かに私のレベルって最初誰かに助けてもらわないと難しいかなと…前からそれは感じてたので“先生”をさがしてたんですよね。
ただ、ある程度やってみて
↓
英文…音読をする。
単純な事のようで…毎日テキストで勉強する事が無かったのでちょっと疲れてしまって。
英語をしゃべりたい!
って気持ちはあるんですが……(^-^;
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Hirosuke
今日のメールは、
最後だと思って、
Aさんだけのために書きました。
ブログ記事のように長いよ。
今のAさんの状況や精神状態を知りながら、
あえて辛口で書きます。
>英文…音読をする。
>単純な事のようで…毎日・・・・
そう、単純なようで大変。
単純なようでエネルギーがいる。
だから毎日続けるのは大変。
飛行機やロケットが飛び上がるには、
最初の最初に物凄いエネルギーが要る。
自転車や車も同じ。
動き出す時に一番エネルギーがいる。
これは英語に限らない。
何をやるにしても、
「やる気」というエネルギーが必要だね。
それも「毎日」。
続けよう・身に付けようと思ったら、
本当に大量のエネルギーが必要。
例えれば、
Aさんは「坂を上る自転車」。
僕は「飛行機」。
プロペラ機だけどネ。
動き出したら、
もうエネルギーはいらないか?
自転車なら止まってしまうだけ。
そこから先には進めないけど、
別に怪我もしない。
疲れないし、
一番ラクだよね。
でも飛行機なら?
エネルギーを与え続けないと墜落する。
僕の場合、
生死にかかわる。
そこら辺をうまーく誤魔化している。
「これでラクラク」
「聞き流すだけ」
とか何とか言って。
みんな、
わかっていながら騙されてる。
努力がイヤで。
面倒くさくて。
「何とか楽な方法があるんじゃないか」
っていう幻想を捨てられない。
試しにやってみてもいいよ、
ラクチンな方法で。
あ、色々やったんだっけね。
何事にも努力は必要。
でも、
「実になる」努力と「ムダな」努力がある。
害になる努力もある。
特に英語についてはね。
ウソ情報ばかりが流れてる。
確かに、
「英語でしゃべらナイト」
は見てて楽しい。
でも番組を見てるだけじゃ、
話せるようにはならない。
卒業した彼等は、
相当の努力をしていたはず。
番組収録時間以外にも。
そうでなきゃ、
あんなだった彼等が、
あんなにも上達しはしない。
彼らは
「英語でしゃべらナイト」
を毎週「見て」いたのか?
いや、
彼らは「作る」側。
「作る」ためには何が必要?
毎週放送する「英語でしゃべらナイト」のために、
彼らは台本を読み、練習し、憶え、収録し、
間違え、恥をかき、練習し直し、
NGシーンを撮り直す。
それを毎週繰り返す。
「見る側」にとって「毎週」。
「作る側」にとっては「毎日」。
だからこそ、
あんなだった彼らが
あんなにまで上達した。
「文法を考えると真っ白になる」
って言ってたけど、
僕は「文法を考えろ」なんて言った憶えはないよ。
文法ばかり考えてるのは、
学校英語。
文法は大切だよ。
特に中学レベルの文法は。
ブログでも言ってるけど、
英語なんて中学レベルで十分。
だけどね、Aさん。
Aさんには、
文法らしい文法なんて、
まだ何にも教えてない。
「英語=文法」
って思い込んじゃってるね。
「正しい音読」は、
慣れない人には確かにキツイ。
でも「正しい音読」は、
多くのエネルギーが必要な分、
やればやるほど確実に力がつく。
絶対にムダにはならない。
わかるようになる。
出来るようになる。
文が読める。
作れる。
書ける。
話せる。
「あ、成長してる」
って実感できる。
(そうだったでしょ?)
> 続けたいのですが、気合いを入れ直したいので
>来月第2土曜日から改めてお願いしてもいいでしょうか。
うん、待ってますよ。
来月第2土曜日ね。
それより後でもいいし、
前でもいいよ。(笑)
結果、
「やっぱ、やりません」
っていうのも仕方がないと思う。
その時は遠慮なく言ってね!
無理強いはしません。
最後に、
また僕のブログからの引用。
僕のブログ記事の中で、
一番の宝物。
英語が出てくるけど、
そこら辺は、
まぁすっ飛ばして!
NASAエンジニアと英語交流!
Aさんもいつかは、
こんなふうになれるよ。
じゃあね!
(完)
Hirosukeさん、お疲れ様でした。本当に努力以外の何物もないですよね、特に語学に関しては...。私は時々、英語を喋っている夢を見ます。間違った英語使ってしまったと思って、ガバット起きると夢だったりして....。
by 鋭理庵 (2009-06-24 17:24)
追伸:それと、英米人も日本語喋れない人、多いから我々日本人も英語を喋れなくて当然!だから関係は対等なので、単語の羅列でも通じるはず、それに中学時代の文法があれば100点と云っても過言ではないですよね。意味が分からなければゆっくり話して貰うように、
Please speak more slowly? 単に、Speak slowly?でも良いし。分からないからって、黙っていると先に続かないから...、英米人は教養の無い人ほど早く喋って自分を優位な位置付けにしようとする人がいますが、そんな人は相手にしない方が良いと思います。Hirosukeさん、間違っていたら、Deleteして下さい。
by 鋭理庵 (2009-06-24 17:36)
鋭理庵さん
Delete どころか、大賛成です!
>意味が分からなければゆっくり話して貰うように
同感です。
僕の記事ではココに書いています。
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850語で全てを表現!
日本人の目指すべき英語=BASIC English
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2006-07-21
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>分からないからって、黙っていると先に続かないから
これまた同感です。
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わからなくても通じ合える実用テクニック
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2006-08-07
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>英米人は教養の無い人ほど早く喋って
>自分を優位な位置付けにしようとする人がいますが、
>そんな人は相手にしない方が良いと思います
そんな奴には、こう言ってやればイイんですよね。
You speak too fast for me to get you.
I'm not an American.
If you can't speak more slowly, I will NOT listen to you any more.
いかが?
by Hirosuke (2009-06-24 19:19)
完璧です!
私は一時、
I am not familiar to speak English, so please speak more slowly.
を頻繁に、口癖のように云って相手の話に耳を傾けました。おかげで、面の皮が厚くなって困りました。
by 鋭理庵 (2009-06-24 20:16)
誤解を恐れず若輩者として、今の感想を述べさせて頂きます。
音読は有効!だけどみんなあまりしない。音読は楽しくもあり、疲れることでもあります。筆者さんは、短時間で一番効果がある方法を指導されていると思います。それでもAさんにとっては負担になってきている気がします。何がAさんの負担になっているのかを探る必要がある気がします。筆者さんからすると短期間で効果があがる音読法を習慣として身につけてほしかったことが伝わってきます。そのための工夫や負荷を下げて毎日続けれる配慮がたくさんみられます。
Aさんはそういった配慮や視点、考え方を自ら見つけ出すことが苦手なような気がします。また、世間から言われる固定観念に悪く影響されていることがあげられます。文法をやらないと1人で悩んだりしています。なぜこのやり方をしたら文法が要らないのか、厳密には今やっていることが文法を勉強していること同じだとは気付いていません。
by E (2010-11-03 16:29)
気付かないから人に教わってるわけですが、それでも教わりながら自分で気付くべきなのか はたまた、気付くことよりも必要なことをあまり考えずに処理すれば良いのか、勿論両方必要だったりします。
筆者さんもずるずる引き伸ばして余分なお金や時間をかけさせたくないことも私には伝わってきます。
コーチングって難しいですね。。
もしかしたら、Aさんはやり方がわかったのでこれからはもう大丈夫ということで嘘の口実を言ったのかもしれません。低い確率ではありますが。
by E (2010-11-03 16:54)
筆者の素晴らしいやり方にまだ少し改良の余地があるのかもしれません。メソッドが完成してもそれをする人がやる気が続かなかったり辞めてしまうのは何故か、もしかしたら自分に何かいたらない点があるのではないかまで考えて頂けるとコーチングされるものとしては嬉しいです。筆者さんはそこまで考えておられるからあえてまた記事にされておられるのと同時に今でも気になさっていることなんだと思います。そのお心を持ち続けてください。
このサイトで筆者さんにアドバイスを頂けたので、何か自分なりに感じたことを書いてみました。正直聞く書く話すは苦手なのですが、読むは好きなのであえて苦手な書くをがんばってみました!
by E (2010-11-03 17:14)
Eさん、感想を書いて頂きありがとうございます。
今考えてみると、使った教材がAさんに相応しいレベルでなかったのかもしれません。
また、自分に至らない点があったかもしれないとも考えられます。
僕は「より良いものは常にある」を信条としています。
教え方にも改善の余地はいくらでもあります。
日々前進です。
by Hirosuke (2010-11-04 12:03)