センター英語の対策◆文法1 [センター英語の文法用語ゼロ解説]
過去記事2012-11-11の再アップです。
目標タイム 30秒
ストッウォッチで時間を計りながら問題をやってみましょう。
解説
①~④に共通して participate がありますね。
イミは何ですか?
え?
わからない?
そういう人はココ↓をクリックしてイミを確認してください。
英辞朗⇒http://eow.alc.co.jp/search?q=participate&ref=sa
さて、下準備が終わりました。
全体のイミを前から順に確認しましょう。
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ケンジは言った/僕に/彼の旅/ロンドンへの/は素晴らしかったと。
僕は~れば良かったなぁ/僕は『 10 』/そのプログラムに。
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wish のイミがポイントですよ。
英辞朗⇒http://eow.alc.co.jp/search?q=wish&ref=sa
「願う」「望む」「祈る」でも間違いじゃないんだけど、
「~たらいいのになぁ」「~れば良かったなぁ」
の方がピッタリ来る事が圧倒的に多いって事、
憶えておいてね。
そうすると、
ケンジ君は全体として、
「参加しとけば良かったなぁ。」
と言っても仕方のない非現実的な事を言ってるワケです。
だから『 10 』には、
『非現実を表すカタチ』が入るんですよ。
『現実じゃないカタチ』とも言えます。
これはですね、
文法用語で言うと『過去形』です。
ところがところが、
過去形って文法用語は正しくないんです。
だって『過去形』は、
過去ダケを表してるんじゃないんですから。
次の例文を見てください。
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She was beautiful.
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イミは超簡単ですね。
でも、
その裏に隠されたキモチが読み取れますか?
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現実(今)は美しくない。
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そうそう、
そういうこと。
だから、
見た目が過去形のモノが正解なんです。
②はダメですよ。
だって、
have が過去のカタチじゃないでしょ?
~ed があっても、
これって過去とは無関係の、
まったく別のカタチですから。
(大学の英文科にでも行かない限り、この理解でOK。)
文法書では「過去分詞」とか書いてあるけど、
こんな名前じゃ紛らわしくて混乱するから、
現在とも過去とも違う「3番目のカタチ」って、
僕は呼んでますよ。
go⇒went⇒gone
↑
3番目のカタチ
と言うわけで、
ちゃんと過去のカタチをしてて、
現実じゃないキモチを表してるのは・・・①
この問題、
実は『仮定法過去完了』なんですけど、
まったく必要ないでしょ、
そんな文法用語。
わかったかな?
まだ疑問点がある人はコメント欄に質問してね。
わかった人も「わかった」だけじゃダメですよ。
カタチに注目して
イミを感じながら
キモチを込めて
何度も繰り返し音読して
脳ミソに書き込みなさい!
仮定法、ただの過去形「今は違う」のだそうですが、なぜ、I 「were 」なのでしょう。
私は、仮定法を自分のものにする時に、ドイツ語接続法という、「過去形」とは全く異なる語形変化の体系からアプローチしたので、I were やhe were もドイツ語接続法と同系のものと理解していたのですが、いつもいきりたつように、否定されるのですから、「過去形」なのになぜ、I were なのか?
ご説明頂けますか?
by 後志のおじさん (2015-06-18 01:24)
by Hirosuke (2015-06-18 02:17)
後志のおじさん
僕が目指しているのは【英検3級も怪しいレベルの生徒が理解できる解説】です。「こんな説明じゃ俺・私には理解できない!」という生徒のキモチが自身の経験から良く解るからから「いきりたつ」のです。だから、ほぼ全ての英語参考書に怒っています。後志のおじさんに怒ってるんじゃないんですよ。
そんな観点から本記事の要点を少し拡張します。
↓
【過去形】の本質とは【非現実を表すカタチ】。
「仮定法過去」とは【非現実を表すカタチ】を使っているに過ぎない。
だから If の有無に関係なく「仮定法過去」は成立する。
だから 「If なし仮定法」てな珍妙な文法用語も不要。
これはbe動詞だろうが一般動詞だろうが全く同じに成立する。
>I were やhe were
↓
それではコレは何故か?一見すると主語とズレた特殊な表現です。以前の議論で僕は「be動詞=特殊動詞」と発言しましたよね。これも「be動詞=特殊動詞」の表れと解釈しています。だから僕は最初から「be動詞は色んな意味で特殊だよ。」とだけ教えて【一般動詞】を最優先に教えるのです。なんたって90%以上ですから。
僕はドイツ語に挫折していますからドイツ語接続法は知りません。既存の英語学との整合すら重視していません。あくまでも英語と日本語(そして日本語古文も)で考えています。
僕が目指しているのは【英検3級も怪しいレベルの生徒が理解できる解説】ですから。こうした理解でネイティブとも仕事できていましたし。外交は無理でしょうけれど。(笑)
by Hirosuke (2015-06-18 09:54)
be動詞は「特殊動詞」で、
90%は「do」動詞なのですか。
私には、納得できない論ですけどね。
いえね、中高生に「わからせる」ことだけが、至上の目的であり、御自分の意にそぐわない発言には、猛烈にひっぱたくようにいつも読めてしまうものですからね。
「先生」と呼ばれる職業の長いかたによくみられるのですけどね。
合格なんたらと同じように。
私の、深読みのしすぎであったなら、こしたことはないのですけどね。
by 後志のおじさん (2015-06-22 23:07)
後志のおじさん
>中高生に「わからせる」ことだけが、至上の目的
↓
ここでは、そうですよ。
脳内では色々と考えてます。
中高生には難解な事も。
恐らくは英語学者でさえ否定する事も。
僕は聖書に出て来る【the Word】の正体を研究していますから。
検証段階ですが掴みつつあります。
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【アスラン】said 「イエス・キリストは××したのか?」. [ひとりごと]
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2014-08-17
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本人がいない所での名指し個人攻撃は頂けませんね。
この議論は打ち切りと致しましょう。
by Hirosuke (2015-06-23 00:32)
私にはなんの論証にもなっていませんけどね。
まあ、「神様」を持ち出すなら、
大日本帝国「天皇陛下」と同じですから、
今後は何も申し上げることはございません。
by 後志のおじさん (2015-06-23 01:03)
接続法(subjunctive)でwasがwereとなる関係は英語に視点を限定していたらたぶん理由が分からない。
せっかくですから、補足させてください。
ドイツ語の第二式接続法(非現実話法)の第二則に次のような説明があります。
不定形の語幹と過去の語幹が違っている動詞は、過去形をwarとすればwäreが第二接続法(のich(I)、er(he)に対する形)である。人称変化は過去形の場合と同じ。
関口存男著『関口新ドイツ語大講座<上>』1974年版 p.185
第二式接続法第二則では、母音のaiueoにそれぞれウムラオトをつけることと、最後にeを付け足すのがルールです。何のためにそうするのかというと、非現実話法である第二式接続法であることを形の上で区別するためです。
次のページにこう書いてあります。
「英語では was と were との間の関係が全然わかりませんが、ドイツ語のwäre(were)がこうした一般原則によってwar(was)から派生したものであることがわかると、英語のwasとwereの関係も文法的にわかって来るわけです。」
こういうところになると「文法」が無視できません。英語を理解するのにドイツ語やフランス語の文法知識があったほうがいい場合もあります。
by ebisu (2015-06-26 01:30)
ebisu さん
英語とは【ゲルマン民族の大移動の最終過程で形成されて来た後発言語】だという事は【言語史の常識】として十分に理解しています。
>英語を理解するのにドイツ語やフランス語の文法知識が
>あったほうがいい場合もあります。
↓
知識に十分な余裕ある高校生には良い方法と思います。
ただし、そういった成立過程の歴史系統を辿るなら、ラテン語・ギリシャ語は当然、さらにはヒッタイト語やインド・イラン諸語にまでアプローチが必要でしょう。
なぜならドイツ語でさえ、そういった言語が分岐・融合した後発組らしいようですから。
◆インド・ヨーロッパ語族◆
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E8%AA%9E%E6%97%8F
by Hirosuke (2015-06-26 10:44)
ご返事ありがとうございます。
あいにく私はいままでに高校生にドイツ語接続法の説明をしたことがありません。そういう質問が生徒からなかったからです。優秀な生徒がいなかったからではなく、そこに興味をもつ生徒がいなかった。
もちろん、「I was ~」が非現実話法の仮定法ではなぜ「I were ~」という形になるのかと質問されたら、関口存男先生の第二式接続法(非現実話法)第二則に踏み込んで説明するでしょう。高校生に英語だけでなくドイツ語に興味をもたせるにはよい機会だからです。
しかし問題を広げる必要はありません。話題を非現実話法の仮定法に限定すると、そこ(ドイツ語の接続法)までで十分で、ギリシア語やラテン語まで遡る必要性をわたしは感じません。そのようなことは専門の英語研究者にも困難です。
文法用語をなるべく使わない指導法については、文法が嫌いで英語が苦手になってしまった生徒には福音です。後志のおじさんと類似した音読重視の指導法も十分に評価しています。自分が歩いてきた道とは異なりますが、じっさいに効果が大きいことは事実ですから素直に評価できます。
このブログを見ている、生徒たちや学生たちのことを最優先に考えて、説明の範囲を限定すればいいのではないでしょうか。
非現実話法の仮定法に関しては、ドイツ語の接続法(仮定法)に踏み込まざるを得ない部分があることは、大学者の関口存男先生の研究で明らか。関口先生はドイツ語の大学者であるだけでなくフランス語も教えていらした。もちろん英語に関しても十全な知識のあることは接続法の記述を見てもわかります。
話題の要点は、なぜ次のようになるのかということでした。
>I were やhe were
非現実話法であることを明確にするために直接法と違う形が必要だった、というじつに単純な理由に尽きるのではないでしょうか。この説明なら高校生にも簡単に理解できます。
それ以外に合理的な、高校生にもわかる説明があるのなら、わたしは知的好奇心から、きちんと正座してリス先生の説明をお聞きします。
きっと仮定法を学習している高校生にとっても、役に立つ楽しい授業になるでしょう。
見る角度が違えば見え方も違いますから、別な解説を否定はしません。独自な解釈があっていい。
by ebisu (2015-06-26 12:02)
ebisu さん
残念ながら僕は関口先生の本で挫折しているのです。
「なぜドイツ語は、こんな面倒な仕組みなのか?」と。
そういう疑問を持つ脳ミソなんです。
>しかし問題を広げる必要はありません。
↓
同感です。
だから僕は最初から「be動詞は色んな意味で特殊だよ。」とだけ教えます。
色々と貯蔵して来た知識を【リス先生】はシンプルに解説する。
それが使命だと思っています。
最後に・・・。
色んな人が根っこを穿り返してます。
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◆仮定法教育の問題点◆
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kiyou/18-4/RitsIILCS_18.4pp.79-94Nomura.pdf
立命館大学-立命館言語文化研究18巻4号
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色んな論が紹介されてますが、ほぼ英語学者同士の喧嘩です。
統一見解が全くないに等しい。
「使えそうな部分だけ拾っとこう。」
そんな気分です。
by Hirosuke (2015-06-26 12:42)
I were~や he were~がなぜwasではないのかということについては反実仮想を形の上ではっきりさせるためであるという点に対する反論はありませんでした。
もちろんわたしのオリジナルの意見ではなく、ドイツ語の大学者である関口存男先生の論を紹介したにすぎません。この点への異論は紹介してくれた論文にも言及がありませんでした。
この点では議論は平行線あるいはとまったまま。
そのままでいいのでしょう、楽しかった。
健康が回復するにつれて神経が太くなったようですね、安心しました。
もう一度、関口存男『ドイツ語大講座』にチャレンジしたら、今度は簡単かもしれません。学生のときから英語に関してはHirosukeさんはずいぶんと研鑽を積まれた。
背中で語ることも「先生」の役割ではないでしょうか。
立命館の論文は眼を通しました。mood、modal、modalityという用語はわたしは、発話者の「気持ち」や「心的態度」くらいに考えてきました。「法の助動詞」という訳では字面をいくら撫で回しても、意味が伝わりません。原書で数冊の英文法書や言語学の専門書を読む機会があったので、「法の助動詞」という訳語にとらわれずに自然にそうしたイメージで考えざるを得なかったのです。Hirosuke流にいうと「キモチ」というのがぴったりです。「発話者のキモチを表す助動詞」ですね。そういう意味では仮定法も同じ枠組みに括れそうです。反実仮想は話者のキモチを表しています。
もう一つ、認知論の立場から英語を研究している学者と生成文法の立場の学者が、仮定法を巡って対立しているというのは面白そうです。
中身には立ち入っていませんでしたので、議論の中身がわからないのが残念です。
そのあたりは専門的過ぎて大学受験を目的に勉強している高校生にはほとんど関係のない分野ですが、知的好奇心の対象ではありうるでしょう。
手持ちの生成文法の専門書で、仮定法を扱っているものがあるかどうか、レビューしてみるのも一興です。
参考になりました。
by ebisu (2015-06-27 13:20)
2週間ほど東京に行ってました。安井稔著『英文法総覧』(昭和57年初版)を暇つぶしに読んでいたら、be動詞が「特別動詞」であるという記述を見つけました。specialですから、「特別動詞」でも「特殊動詞」でも同じことでしょう。
あなたの主張に沿った説明です。
安田先生の説明では、一般動詞と対概念となっています。もともとはホンビー『英語の型と正用法』の分類のようですから、調べてみましたが、ホンビー自身は「変則定動詞」という用語を充てており、「特別動詞」という用語は使用していません。しかし中身は「特殊動詞」です。
ホンビーはその後、動詞型を24分類して『英語の型と語法』という本を書いています。昭和52年に出版されています。こちらの方は半分程度しか読んでいません。
仮定法と変形生成英文法についての記述も、ちょっとだけですが安井稔先生の本に言及がありました。『英文法総覧』の「仮定法」の章にあります。
安井先生は集合の包含関係を表す記号を使っているのですが、それと「ならば記号」が逆になっています。
① P⊂Q
という関係なら
② P⇒Q
がいえますが、①が安井先生の説明では「P⊃Q」となっています。
間違いです。
チョムスキーの構造言語学理論(生成変形文法)は理系と文系の両方の知識が必要です、そろそろ両方の素養を身に付けた学者が出てきてもよさそうですが、まだいませんね。
これは会計学や原価計算論でもいえることです。現実に動いている会計学や原価計算論はコンピュータシステムに載っているので、文系と理系の両方の素養が必要ですが、いまだに日本ではそういう学者がいないようです。
*『英文法総覧』(こちらは改訂版です)
http://www.amazon.co.jp/%E8%8B%B1%E6%96%87%E6%B3%95%E7%B7%8F%E8%A6%A7-%E5%AE%89%E4%BA%95-%E7%A8%94/dp/4758903832/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1459613177&sr=1-2&keywords=%E5%AE%89%E4%BA%95%E7%A8%94
by ebisu (2016-04-03 01:40)
ebisu さん、情報ありがとうございました。
【対概念】は西洋言語の基本ですね。
【特殊⇔一般】、ごく簡単に言えば【あり⇔なし】。
たった、それだけです。
数学用語で言えば【0⇔1】の2進法ですね。
【0⇔1】の2進法はコンピューターやインターネットで使われています。
その発展ぶりを見てわかるように【0⇔1】の【対概念=2進法】だけで諸々の色や絵画・画像・動画まで、あらゆる事象・現象を表現できています。
数学全体が2進法の集合体なのですから、まぁ当然ですね。
ここら辺が僕の数学知識の限界ですが、ここから得た気づきが【be動詞=特殊動詞】なのです。
(他にも一杯ありますが。)
そういう意味では【be動詞=特殊動詞】と解説している安井稔先生がチョムスキーの構造言語学理論(生成変形文法)に言及しているのは当然かと思います。
AMAZONレビューに「専門的な解説の部分に、生成文法的な話題が多すぎる」とあります。
仮定法の他にも生成文法に言及あるようですね。
【対概念】は西洋言語の論理記述にも如実に現れています。
日本における【現代文】とは明治維新の以降に必要に迫られ西洋文献を分析研究し模倣した結果。
だから、現代日本の論説文は英語と同じ読解力が要求される訳です。
逆に日本古文は【イメージ想起】のみに頼り切った記述法。
究極なのが短歌や俳句の世界ですね。
では現代の西洋言語には【イメージ想起】は存在しないのか?
実は単語レベルで見れば今なお色濃く残っているんですね。
【単語=イメージ】は、もはや英語界の常識となりつつあります。
恐らくは東洋西洋に関係なく古代原始言語の原型は全て【イメージ想起】なのです。
脳の発達と共に至極単純な【あり⇔なし】思考が加わり哲学が発展し、そこにインド数学で発見された【0】が加わって爆発的に占星術⇒数学も発達した。
こんな歴史的な考察を基に英文法を眺めたら色々と良く見えて来たのです。
だから【be動詞=特殊動詞】論は、その1つにすぎません。
by Hirosuke (2016-04-03 15:41)