それでも日本人は「戦争」を選んだ [太平洋戦争の遺族として]
この記事に関して、
同世代の読者さんからコメントを頂き、
コメントを返した。
私も戦争はまだ終わっていないと思います。
私の母方の祖父はソ連の捕虜として7年間をシベリアで齟齬しました。
”次の日、目が覚めると仲間が死んでいる”
“人のする事じゃないよ”
子供心に忘れられない言葉が幾つもあります。
一昨年から、ジャンルを広げようと思って、
何となく読み始めた太平洋戦争関係の本を読んでいますが、
答えと言うか、何が?何故か?どうしたら?・・・
分らないことが増えてしまっている気がしますが、
かろうじて確かに感じるのは
「戦争をしてはいけない」
「核は持ってはいけない」
「全ての命は人間のもの」
と言うことです。
語れる人が減っていく戦争について、
もっと広く多く伝えて欲しいという気持ちが募ります。
ぼくは戦争は大きらい
: やなせたかしの平和への思い
(小学館クリエイティブ単行本)
- 作者: やなせ たかし
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/12/17
- メディア: 単行本
日本兵約2万2000人、米兵約7000人が死亡
- 作者: 栗林 忠道
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: 文庫
ゆっち さん
戦争は、集団で狂気に走った凶器です。
死にたくないのに、死にに行く。
死ぬと分かっていながら、死にに行く。
周りの皆が「お国の為に」と死んでいく。
自害できない者は情け容赦なく殺される。
何故なのか?
僕も全く分かりません。
それなのに・・・。
- 作者: 加藤陽子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2009/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
新聞の書籍広告欄で見つけた。
著者の加藤陽子氏は東京大学文学部教授。
そうそう無責任な事を書くはずはない。
副題には、
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あの時、日本人が
「もう戦争しかない」
と思ったのはなぜか?
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とある。
理由があるのか、戦争に。
読めば分かるのか、あの戦争の「理由」が。
戦争に「理由」なんて、あってたまるか。
「もう戦争しかない」なんて「言い訳」が許されるもんか。
本当に理由があるならば、その条件・状況が揃った時、過ちは繰り返される事になる。
二度と繰り返してはならない集団狂気が再び起こる。
そう言いたいのか、この本は。
わからない・・・。
私も、週刊誌の書評欄の紹介でこの本のことを知りました。読んでみたいと思いました。図書館は数十人待ちの状態と言われたので、書店で立ち読みか、立ち読みできそうもなかったら購入しようと考えています。読んだら私のブログにでも紹介させていただこうかなと思います。
この本を読みたいと思った理由は、Hirosukeさんも書かれているのですが、条件・状況がそろったときに戦争が強引に進められてしまい国民もそれに乗ってしまうかもしれない、と思ったからです。狂気の沙汰に国民が走った(のか強制的に駆り出されたのか分かりませんが)背景を知りたいと思います。
by oceanbridge (2009-08-21 22:45)
oceanbridge さん
>図書館は数十人待ち
そんなにですか!
多くの人が気にしている本なんですね。
週刊誌の書評欄の紹介文も知りたいです。
by Hirosuke (2009-08-22 21:13)
購入して、読み終わりました。後日、ブログに感想をアップしたいと思います。詳しい良書ではありますが、Amazonでは高く評価されてますが、2・26事件や松岡洋右による日米交渉の失敗(Wikiで読んだだけなので本当かどうか分かりませんが)についてはほとんど触れられていなくて、もの足りなさを感じました。
by oceanbridge (2009-09-02 20:51)
oceanbridge さん
レビュー記事と同時に、「あの時、日本人は戦争を止められた」というoceanbridge論を是非お願いします。
by Hirosuke (2009-09-04 18:00)
ご本人の思いは、かなり後書きに込められており、
日本の近年における若者の右傾化を非常に嘆いて
執筆された図書であり、戦争を是認したり
当時を正当化する書ではないと思います。
by nasato (2009-10-02 15:26)
nasato さん、ようこそ!
コメントありがとうございました。
「当時を正当化する書ではない」とのこと。
ならば、新聞の広告が不適切だということになりますね。
「ご本人の思いは、かなり後書きに込められており」とのことですが、そういう大切な事は「前書き」に書いて頂きたいものです。
「後書き」から読む人って、いませんから。
by Hiro (2009-10-03 12:03)
ご本人が、同懸念から中高生向けに行った歴史の授業内容を
起こしたものがその著であり、あとがきの部分に現時点における
かなり正直な本音を書いたとおっしゃっていたので
受け売りを述べさせて頂きました。
なぜ「まえがき」ではなく、「あとがき」としたのか
私は、深く意味合いを考えもしなかったので、
問われてみると確かに気になります。
by nasato (2009-10-04 05:41)
購入してまえがきとあとがきを読んでみましたが
ほとんどはゲストへの有難うで、「正直な気持ち」の部分は
あとがきの最後だけでした。
ただし、まえがきの部分でも十分に同様の役割を果たすだけ
過去の同様の時期と今との比較における
時代は単純に繰り返しはしないが、近い状況にあると考える
見解が述べられているように思いました。
by nasato (2009-10-05 02:12)
nasato さん
>あとがきの部分に現時点における かなり正直な本音を書いた
>「正直な気持ち」の部分は あとがきの最後だけ
著者は意図的に最後に持ってきたのかも。
何が理由かは知り得ませんが。
情報ありがとうございました。
by Hiro (2009-10-06 15:04)