間違いだらけのエコ生活

  • 作者: 武田 邦彦
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 単行本



■エコ商品を求める人が増加
→これ自体は悪くない。

■カーボンオフセットの効果に疑問
→企業の使う「エコ」という言葉に消費者が騙されている好例。

■ライフスタイルの変革を
→必要だ。しかし、不十分だ。



メディアや広告に騙されてはいけない。

全てがウソな訳ではないが、
次の事をも知っておかねばならない。


CO2は「温室効果ガス」として広く知られている。

産業革命後のCO2の急激な増加。

これは、確かに温暖化の「きっかけ」ではあった。
しかし、過去形に過ぎない。
CO2の数倍、十数倍、数十倍もの温室効果を持つガスが次々と発見されている。

オゾン層破壊で悪名高いフロンガス。
オゾン層破壊が明るみに出た時、その犯人はフロンガスと特定された。

しかし、
その時点で、
温暖化『加速』の主犯がCO2から交代していた事に誰も気付かなかった。

今では、
フロンガスが、
非常に温室効果の高いガスであることが分かっている。

オゾン層に対する影響が少ない代替ガスに切り替えられはした。

確かに、
その代替ガスは、
オゾン層への影響はない。

しかし、
その代替ガスは、
温室効果はCO2よりもずっと高いのだ。

既に企業は気付いている。

しかし、
相も変わらず、
「CO2、CO2・・・」「エコ、エコ・・・」
と連呼する。

あなたが「エコ」しようとして、
「環境に優しく」しようとして、
買い替える。

確かに、
新しく買ったモノが出すCO2は少ない。

しかし、
その新商品の開発・製造時に排出されたCO2は?

捨てられるモノが持っているCO2は?

CO2の数倍、十数倍、数十倍もの温室効果を持つガスは?

どれも、
あなたの知らない地球のどこかで、
排出されている。

CO2を減らすため、
代替エネルギーの開発が盛んだ。

特に、穀類や大豆などを原料とするバイオ燃料を作ろうとする試み。

しかし、
それが森林破壊に繋がっていることを、
あなたは知らねばならない。

「1国の面積に匹敵する森林破壊」
の一因であることを知らねばならない。

参考記事
いま地球の裏側で起きている事【1】


消費者の「エコ」が、
企業の「エゴ」に利用されている。

そのことを知らねばならない。

メディアや広告に騙されてはいけない。

「正しく知り、正しく行動する。」
とはそういうことだ。