2年前の過去記事「翻訳の質はなぜ悪いか」
昨日の記事で「翻訳会社から納品される英語がヒドイ」と書きました。
翻訳家の方、気分を害していたらスミマセン。
全ての翻訳会社がそうなわけではありません。
僕が働いている企業の契約している翻訳会社だけなんだと思います。
一体何を言いたいのかまるでわからない、ピリオドまで6行もある英文が納品されたことがありました。
資料を元に解析して意味がやっとわかり、修正(というか全面書き直し)すると半分くらいの文字数ですんでしまったのです。
ところで、このように翻訳の質がひどくなるのには明確な原因があります。
原因
①
普通の翻訳会社ならば本来いるはずの翻訳チェッカーが、どうやらその会社にはいない。
②
翻訳家さんは実際のモノを見ていないので、その商品特性に合った単語選択ができない。
③
翻訳納期がきつ過ぎるため機械翻訳に頼らざるを得ず、結果、和文の一字一句が「忠実に」英語に置き換えられている。
④
そもそも日本人ライターの書いた和文がひどい。
原因の原因
①
完全にその翻訳会社の怠慢です。
②
ちょっと無理があるのかもしれませんが、長年専属でやっているのだから、少しは勉強して欲しいものです。
③
これはウチの会社が悪い。
日程管理がなっていないから、こんなことになるんです。
④
あるライターは、読者を意識していないひとりよがりの文になっています。
また、別のライターは、いわゆる「てにをは」が滅茶苦茶です。
モノはわかっていても、日本人でありながら日本語がダメ。
「あぁ、この和文からではこの英語しか出て来ないわな。」と思わざるを得ない酷さ(←敢えてこの字)です。
①②③は改善できることです。
お互いがそれぞれ、もう少し努力すればいい。
具体的な対策が打てます。
ところが④は手の打ちようがありません。
小学生レベルの日本語を企業内で教育している時間はありません。
経験が長くモノ自体はよく知っている方なので、これまた困ってしまうのです。
本人が自覚しないことにはどうしようもありません。
日本人なのだから、せめて、まともな日本語を書いて欲しい。
でも、技術屋さんにはこういう方が実は多いんです。
(今度は、技術屋の皆さん、ごめんなさい。)