熱の移動(主として赤道付近から極地方へ)が起こって地球全体では熱収支が釣り合っているが、これが色々な風のエネルギー源である。

東西平均された風の場を南北鉛直断面で見ると、低緯度からハドレー循環・フェレル循環・極循環がある。

南半球では北半球に比べて、対流圏の大規模な流れにおいては南北の蛇行が小さくて擾乱(じょうらん)が少ないので、平均子午面循環による熱の南北輸送が大きい。

大規模な砂漠が広がっている20°N近くからは、赤道側への水蒸気輸送と、北極側への水蒸気輸送がある。