質問
完了形の現在完了形、過去完了形、未来完了形の違いは分かるのですが、それぞれの完了、経験、継続の違いが分かりません。
具体的に言うと英文を見た時に、これが完了の文なのか、経験または継続の文なのかが分かりません。
中学生でも分かるような回答をよろしくお願いします。
僕の回答
思いっきり易しくした分、長くなりました。
勘弁してね。
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そもそも「完了形」って呼び方がマズイ。
「完了なのに経験？」
「完了なのに継続？」
「経験形とか継続形はないの？」
とか、学生時代の僕は悩んでしまったので。
キミもそうなんじゃないかな？
で、どうするか。
僕は「完了形」のことを
「have+３番目」のカタチ
って呼んでいます。
「３番目」ってのは、いわゆる過去分詞ってヤツ。
この過去分詞にも僕は相当だまされたので大嫌いなんです。
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さて、
「have+３番目」のカタチ
には大きく３つのイミがあります。
①（ずっと）している。
②（ちょうど）したばかりだ。（もう）してしまった。
③（△回）したことがある。
この３つはバラバラではなく、
実は共通のキモチで繋がっているんだ。
じゃぁ、その 「共通のキモチ」って何か？
それは、「ずーっと」というキモチ。
人によって
「ずっと」
「ずーっと」
「ずーーっと」
位の差はあるけど、
「have+３番目」のカタチ には
「ずーっと」というキモチが隠されている。
①②③のイミで確認してみようか。
①
マンマだね。
②
「ずーっと」やってたんだけど丁度終わった、とか、
「ずーっと」やってたんだけどもう終わっちゃった、とか。
どっちにしろ、「ずーっと」感があるよね。
③
今まで「ずーっと」生きてきた中で（△回）～したことがある、とか、
今まで「ずーっと」生きてきた中で１度もしたことない、とか。
やっぱり、「ずーっと」感が関係しているよね。
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ネイティブは①②③の意味を暗記してるんじゃなくて、実は、ある「目印」と組み合わせて①②③を判断している。
キミが聞きたい・知りたいのは、きっと、この「目印」だよね。
実際の英文で考えよう。
「have+３番目」のカタチ は
「ずーっと」のキモチ しか持っていない。
だから、
I have studied English
には
「私はずーっと英語を勉強…」
ってイメージしかない。
これじゃ、イメージが不鮮明で①②③のどれになるのか全く分からない。
これは、日本人だからじゃなくてネイティブも同じなんだ。
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じゃぁ、イメージを付け加えるよ。
I have studied English for about thirty years.
→「for about thirty years＝30年間」がくっついてるから、マンマ「ずーっと」のイメージが浮かび上がって来るね。
つまり、①だ。
I have studied English since thirty years ago.
→「since thirty years ago＝30年前から」がくっついてるから、これも、マンマ「ずーっと」のイメージが浮かび上がる。
つまり、①だ。
＊for・・・（・・・間）、since・・・（・・・以来）など、マンマ「ずーっと」をイメージさせる言葉がある
→「ずっと～している」
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今度は別のイメージを付け加えるよ。
I have studied English once.
→「once＝１回」がくっついてるから、「～したことがある」のイメージが浮かび上がってくるよね。
つまり、③だ。
I have studied English many times.
→「many times＝何回も」がくっついてるから、「～したことがある」のイメージが浮かび上がってくるよね。
つまり、③だ。
I have never studied English.
→「never＝一度もない」がくっついてるから、「～したことがない」のイメージが浮かび上がってくるよね。
つまり、③だ。
＊once, twice, three times, many times, never など、「△回」イメージの言葉がある
→「（△回）～したことがある」
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最後のパターンだ。
I have already studied English.
→「already＝既にもう」がくっついてるから、「～してしまった」のイメージが浮かび上がる。
つまり、②だ。
I have just studied English.
→「just＝丁度」がくっついてるから、「～したところだ」のイメージが浮かび上がる。
つまり、②だ。
＊already（既にもう）, just（丁度） などの言葉がある
→「～してしまった」「～したことがある」
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まとめ
この「目印」を見つけさえすれば、「完了」「経験」「継続」が見分けられます。
＊for・・・、since・・・など、マンマ「ずっと」をイメージさせる言葉がある
→「ずっと～している」
→継続
＊once, twice, many times, never など、「△回」イメージの言葉がある
→「（△回）～したことがある」
→経験
＊already（既にもう）, just（丁度） などの言葉がある
→「～してしまった」「～したことがある」
→完了
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お疲れ様。
おしまい。
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