大人・親・教師の役目(2)

大人・親・教師の役目(2)

2008-05-09の再アップです。

「生きる力　授けます～マラソン幼稚園の教え～」
http://wwwz.fujitv.co.jp/nonfix/index.html
（フジテレビ）

番組タイトルから、
「フルマラソンを目標に、走ることばかりを教えている幼稚園」
と勘違いした人がいるかもしれない。

「そんな幼稚園なんて・・・」
と見なかった人もいるかもしれない。

このタイトルは、
この幼稚園の教育方針のごく一部しか表現していない。

それだけの、
そんなレベルの幼稚園じゃない。

それに僕は、
タイトルに惹かれた訳じゃない。

新聞の番組欄を見て、
見ようと思って見たわけじゃない。

たまたまテレビをつけてみた。

そしたら、
子供が元気に遊んでいた。

園児は全員、
裸ん坊。

男子も女子も裸ん坊。

夏でも冬でも裸ん坊。

「何じゃ、こりゃ？」

ずーーーーーーーーーーーーっと、
そのまま見続けてしまった、
というわけ。

６歳児のフルマラソン。

３年間の毎日を、
積み重ねた結果の
「副産物」。

ここでは毎年、
この単なる「結果」が繰り返される。

入園した子供が成長する。

成長期だから当たり前？

成長するのは体じゃない。

良い方向へ、
どんどんと、
親の予想を遙かに超えて、
子供の心と笑顔が成長する。

入園前、
ひっくり返って泣きわめき、
まるで言うことを聞かない女の子。

親が娘の成長ぶりをこう語る。

「入園前とは別人です。１年前とも別人です。
今は何でも、言わなくても自分でやります。
前は親が手を掛け過ぎました。」

園児はみんな、
毎朝、
必ず掃除する。

誰に言われずとも掃除する。

「ここは子供が掃除する所やねん。」

さっきの女の子が言う。

この子だけじゃなく、
みんな揃って雑巾絞り。

みんな揃って雑巾がけ。

毎日毎日、
一所懸命、
子供と一緒に頑張り続ける、
70近い頑固園長。

毎日毎日、
みんなと一緒に遊びながら、
泣かずに笑顔で、
自然と頑張る子供たち。

園長は子供にそうやって、
説教せずに、
教え込まずに、
子供に自ら学ばせる。

園長が「説教する」のは、
親の側。

「教え込む」のも、
親の側。

頑固園長に付いてけないのは、
子供じゃなくて親の側。

最高400人いた園児が、
今では、
たったの27人。

真に子の為になる教育を、
親自身が受け入れない。

事物の真偽を知らない親は、
園長の言葉が解らない。

そんな「親」ばかりの時代。

そんな「大人」ばかりの現代。

目を見張る成長を見せ付けられて、
親の側も成長する。

目を疑う成長を目の当たりにし、
「親」はようやく「大人」になる。

そして、
やっと気付くのだ。

「真の教育」
とは何なのか。

「大切な事」
とは何なのか。

頑固に時代に逆行し、
今日も頑固な園長に拍手。

自ら頑張り成長する、
27人の園児にも拍手。

そして、
事物の真偽を知り、
真の大人となった親達にも拍手。

今日の１曲：Eyes of a Child

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