過去記事2008-05-01の再々アップです。
僕のブログのメインテーマは
「英語」ですが、
「
教育」も重要なテーマだったりします。
20年以上も副業として塾講師をし、
教育の場にいるという自負があるからです。
たくさんの子供たちと、
その親たちを見てきたからです。
実は、
この記事は、
ある方の子育てブログに対する感想コメントです。
nice! を押そうかどうか迷ったうえで結局は押さず、
長文コメントをしたうえで結局は削除しました。
僕は相手かまわず物をズバズバと言う性格のため、
書き言葉にもそれが辛口表現として表れます。
今回のコメントにも辛口な響きがあり、
お相手のブログのホノボノした雰囲気を壊してしまうと考えました。
決して、
その方のお子さんへの接し方を、
批判するつもりで書いたわけではありません。
自分の歩んできた道や経験したことを、
常日頃考えていることを、
つい書き連ねてしまった。
だから削除しました。
「最近の若い者は・・・」
という言葉があります。
僕は、
「最近の大人って奴は・・・」
と常日頃思っているので、
それが噴出したんだと思います。
僕にも子供が3人います。
一番下が小学生です。
一番上は数年前に成人しました。
そんな経験からのコメントだと思ってお読みください。
「子供たちに、よりよい環境を用意する工夫」
とは何でしょうか?
「孟母三遷」
という故事成語があります。
「孟子の教育環境をより良くしようと、三回も母親が引っ越しをした。」
というものですが、
「これは、やり過ぎだろう。」
と僕は思っています。
もちろん、
貧困は文字通り、
困ります。
もちろん、
お金は無いより有るに越したことは、
ありません。
でも、
最近の親は、
「環境を金で買おうとしている。」
ように思えてなりません。
「金が子を育てる。」
とでも考えているようです。
だから、
月々何万ものローンを組んで、
受験用教材を買ってしまう親が多いんです。
だから、
塾に行かせてる子の成績が振るわないと、
親が怒鳴り込んで来たりするんです。
だから、
塾や英会話スクールに払う金は有るのに、
給食費や学費を堂々と払わない親が一杯いるんです。
親が物の価値を見極められずに、
子は一体どうすれば良いのでしょうか。
親が子供の怠慢を見抜けずに他人のせいにしているのを見て、
子は一体どう思うでしょうか。
親が「学校なんかに払う金はない。」という態度で、
どうして子が先生を尊敬の対象として見るでしょうか。
子供を育てるには環境が大切なのは確かですが、
その環境の大部分は「親」そのものだと思います。
子供を育てるには、
「親力」とでも言うべきものが必要だと思っています。
エジソン、ワシントン、リンカーン、アインシュタイン、野口英世などの偉人伝を読むと、
本人は勿論立派なのですが、
実は親が立派であることに気付かされます。
ヘレン・ケラーの場合は特殊ですが、
サリバン先生という立派な「親」がいたからこそ、
ヘレン・ケラーは名を残していると僕は考えています。
子を持てば、
誰でも一応「親」にはなります。
しかし、
「人生とは何か。」
「人生にとって大切な物は何か。」
を親自身が勉強しなくては、
子育ては出来ないと思うのです。
子にその問いを投げかけられた時、
1人の人間として答えられなければならない。
聞かれずとも、
その姿で示せるような、
そういう人間でなければならない。
親であれ、
教師であれ、
塾講師であれ。
そう思うのです。
「偉人伝を読め。」
と言っているわけではありません。
ましてや、
子に対して、
「偉人・天才になれ。」
等と求めてはいけません。
子に対し、
「良い高校・良い大学・良い会社・良い給料」
を期待してもいけません。
レールを敷いてあげる必要はありません。
「この道を行け。」
と教えてあげる必要もありません。
「地図の見方」
さえ教えてあげればいい。
そうすれば、
後は本人が自分で、
どこへ行こうか考え始めます。
過剰な期待をかけないであげること。
自分に自信を持てるようにしてあげること。
本人が「良い」と信じる道を進ませてあげること。
人として道を外すことのないように導いてあげること。
これは僕自身が親から貰えなかったもの。
これは僕自身が親として与えようと心がけていること。
自分自身に「そういう人間であれ。」と言い聞かせていること。
育てられ、
育ててきた経験から、
こんな長文になってしまいました。
何かのお役に立てば幸いです。
by Hirosuke (2008-04-30 23:44)
- 作者: 親野 智可等
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/07/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
モンスターペアレント実態赤裸々
無理難題と理不尽全18例
http://www.j-cast.com/2008/04/12018756.html
2008/4/12 18:29