東京近郊に住むという大学生から、
「Hirosukeさんの英語に対する考え方・教え方に感銘を受けたので、
自分のブログにぜひリンクを張りたい」
との申し出がありました。
彼の余りの褒め称えように、
こそばゆい感じがしていますが、
うれしく思っています。
以下、彼のブログでのやり取りです。
東京近郊に住むという大学生から、
「Hirosukeさんの英語に対する考え方・教え方に感銘を受けたので、
自分のブログにぜひリンクを張りたい」
との申し出がありました。
彼の余りの褒め称えように、
こそばゆい感じがしていますが、
うれしく思っています。
以下、彼のブログでのやり取りです。
お申し出、喜んでお受けします。
(Hirosuke)
2007-01-07 17:36:37
確かに考え方が全く一緒です。
これから何か一緒に活動できるといいですね。
よろしく!
ご快諾ありがとうございます。
Hirosuke さんのブログの記事「習うより慣れろ」を読ませて頂きましたが
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「どういう意味なのか」「なぜなのか」「なるほどそうなのか」と、まずは「理解」が必要。
「理解」すれば、脳ミソが動き出す。
この段階で practice を繰り返せば繰り返すほど、perfect に近づいていく。
言語や学習だけでなく、スポーツでも同じ。
良かった時は何が良かったのか。
悪かった時は何が悪かったのか。
そこら辺のイメージができるかどうか。
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というのは、まさにその通りだと思います。
昔、中3の時の先生が「字面だけ追って声に出してもしょうがない。意味を考えながら読め。」とおっしゃっていたことを思い出しました。
それに、何が良かったか考えながらトレーニングをする人は、こと勉強となると殆どいないように思います。
(間違いには敏感なのに、出来たところには目を向けない先生・生徒が多い。)
個人的には、成功例・理想形をイメージできたら成長が加速すると感じているのですけどね。
今後ともよろしくお願いします。
手前味噌ですが・・・
さて、改めて読ませていただいて、やはり(?)疑問として以下の2点が出てきます。
1.文法用語無しでどのように理解させていくのか
文法用語が余分なことは承知しておりますが、いざそれ抜きで説明しようとすると、どうすればいいかよく分からないのです。
2.カタチ・イミ・キモチとは一体何なのか
勝手な解釈では
カタチ・・・これまで文法用語と共に説明されてきた形式
(現在進行形では「be動詞プラス現在分詞」がワンセットで使われる、など)
イミ・・・「このカタチなら、敢えて訳せば日本語でこういうふうに表現出来る」というような形式的な訳し方。
キモチ・・・感覚的な理解、ニュアンスのようなもの
(大西泰斗氏の“英語のハート”みたいなもの?)
(音読時のイントネーション・感情表現は、このキモチを理解していないと出来ないのではないかと推測しております。)
ちなみに、ご存知かもしれませんが、中嶋洋一氏(富山県砺波市の中学校教諭)は英語力と同時に「心を育てる」授業を心がけていらっしゃるようです。
中嶋氏と比べてしまっては誰も手も足も出なくなるとは思うのですが、Hirosukeさんの授業では語学としての英語学習に徹していて少々勿体無いような気がいたしました。
Hirosukeさんは学校ではなく塾で教えているのだし、「ケチ」というほどのものでは全くないのですが、気になったので一応この点についても書かせていただきました。
お答えします
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1.文法用語無しでどのように理解させていくのか
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こんな生徒がいませんか。
I was studying English.
この文について
「どういう意味?」って聞くと
「過去進行形」って答える。
僕:
いや、名前を聞いてんじゃなくて、意味を聞いてるんだよ。意味は?訳は?
生徒:
えーと、わかりません。
文字通り「訳(やく・わけ)もわからず」の状態。
これではまったく「意味がない」。
シャレにもなりません。
文法用語を使う教え方は、大体こんな感じですよね。
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was、were+~ing
↓
過去進行形
↓
~していた
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こんな教わり方だから was studying という形を見た瞬間、
生徒の頭にまず浮かぶのは 過去進行形 という名前。
下手に名前なんかつけて教えるから、
ひどい先生は「過去進行形」を色付きで書いて二重線なんか引いたりするから、
生徒は意味にまで注意が向かない。
「過去進行形」という名前が大切なんだと勘違いする。
英語は言葉。
意味を持つもの。
それなのに、生徒は、英文を見ても読んでも、文法用語しか出てこない。
なんたる悲しさ。
生徒は英語学者になるわけじゃない。
「文法用語を使わずに教える」とは、要は、
「カタチとイミを直結させる」ということ。
「このカタチ=こういうイミ」
とイメージしながら音読を繰り返す。
英文・和文を「比べ読み」しながら。
(「比べ読み」については記事検索してください。)
文法用語なんか使わなくたって、
教えられるし、理解してもらえる。
逆を考えよう。
日本語だって文法用語ばかり使って説明したら、分かってた事まで分からなくなる。
「大きい」=形容詞で、「大きな」=連体詞だって?
意味は全く同じだろ?
ましてや、英語じゃ、「大きい」「大きな」の両方とも「形容詞」だ!
文法的な名前と定義を与えたばかりに、
定義に当てはまらないものには別名をつけて、
「この二つは文法的には異なる」なんていう解説。
なんてくだらない、ばかばかしい。
英語は言葉。
意味を持つもの。
文法的に解析し、こねくって。
それが一体何の役に立つ?
ぱっと読み聞き、ぱっとわかって反応する。
理解、納得、疑い、反論、喜び、悲しみ、怒り等。
言葉とはそういう物のはずだろう。
現在分詞?
「~ing」で何か不都合でも?
過去分詞?
僕は「3番目」って教えてますよ。
そのまんまで、わかりやすいでしょ。
高校時代、「現在」分詞や「過去」分詞という名前に騙されて、僕は何度×をもらったことか。
「現在分詞だから現在で、過去分詞だから過去で訳したのに。なんで × だよ!?」
高校時代、結局その理由は分からずじまいでした。
大人になってやり直してからですよ、
やっとその理由がわかったのは。
たくさん「比べ読み」した結論がこれです。
現在分詞は現在とは限らない。
過去分詞も過去とは関係ない。
間接疑問文はちっとも疑問文なんかじゃない。
こんな名前、おぼえたが為に間違えるんなら、一切合切、捨てちまえ!
そんな怒りから今の境地に至ってます。
→「英語に文法用語は必要ない」を参照。
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2.カタチ・イミ・キモチとは一体何なのか
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これは、僕の完全な独自理論。
これをきちんと理解してもらうには、マンツーマンで教えても1~2時間かかります。
ごく簡単にまとめます。
カタチ
○○形・第△文型・構文など全てをひっくるめたもの
イミ
いわゆる「訳」だが、辞書的・形式的な意味を越えたもの。
「解釈」ともまた違う。
キモチ
「カタチとキモチは直結している」
「キモチがカタチに表れる」
「キモチは声にも表れる」
「キモチがイミを決定付ける」
いろんな本を読んだけれど、僕みたいな解説してる先生はいません。
大西泰斗先生はかなり近いかな。
でも、最近の大西先生はちょっと「見せる・魅せる」ことに懲りすぎ。
昔はもっとシンプルかつ実践的な教え方だったのに。
書き切れません。
まずは過去記事をお読みになってください。
また、これから時間をかけて、少しずつ、記事を書いていきます。
過去記事でも、コメントを頂ければすぐわかるので、ご返答します。
中嶋洋一先生については知りませんでしたので、HP見ました。
ペア授業・・・今の僕が生徒とやっているようなものかもしれません。
昔は集団塾で教えていましたが、思ったような授業展開ができず、やめました。
今は先生:生徒=1:2という形態の塾で教えています。
「教える」といっても、僕は細かい知識は余り教えません。
僕が教えるのは主に、勉強法、学習法、トレーニング法。
生徒によっては、時間のほとんどを使って職業観や人生を語る時もあります。
僕のブログは、僕の授業を再現するための「実験室」。
今のところ、文字で表現できることしか書けません。
また、塾はあくまでも副業。
本業はテクニカルライター。
英語で苦しむ人たちをどうにかしてあげたい。
でも、英語の世界で飯を食うためには、自分の力をさらにつけなければならない。
本業やりながら、塾で教えながら、ブログも書く、教材を作る・・・・ちょっとムリ。
教えることに専念したいとは思うんですけどね。
残念ながら講師では食ってけないんです。
では、また議論しましょう。
Unknown (たかふみ)
さて、とても丁寧に説明していただいて、大変恐縮です。
特に、分詞については「なるほど」と納得しました。
僕は、つい一昨日の中2の授業で現在完了をやったのですが、
「“現在完了”とかテキストに書いてあるけど、そんなのどーでもいいからね。大事なのは、過去から現在までを一くくりに表現できるってことだからね。」
と言いました。
(他の先生の目もある中、少々気後れはしていたのですけど、結局言っちゃいました。。)
また
<「文法用語を使わずに教える」・・・要は、カタチとイミを直結させてしまうということ。「このカタチは、こういうイミ」とイメージしながら音読を繰り返す。英文・和文を「比べ読み」させながら。>
というのを、今後の参考にさせていただきます!
時間を見つけては少しずつブログの方、読ませていただくことにします。
毎回の丁寧なコメント、ありがとうございました。
今日の1曲:
偶然見つけたこの曲。
初めて聞いたのですが、超Nice!ギター1本でしっとりと聞かせてくれます。
娘が「この人誰?」と騒いでます。
Parokya Ni Edgar というアジアン・バンドのようです。
歌詞:
http://www.lyricsfreak.com/p/parokya+ni+edgar/one+and+only_20280921.html