「5-LEVEL 音読トレーニング」を実践されている方、頑張ってますか。
もしかして、壁にぶつかっていませんか?
このトレーニングは、ひとまず 5-LEVEL(5段階)としていますが、実は各 LEVEL がさらに3段階に細分化され、非常に奥が深いものになっています。
「5-LEVEL音読トレーニング」の深さを視覚的に表すと共に、さらに詳しく紹介します。
ある素材にまだ何も手をつけていない段階を LEVEL 0 とします。
LEVEL 0
まだ何もやっていない。
↓
LEVEL 1
文字を見ながら、
自分のスピードでつっかえずに音読する。
↓1-1:リズムをつかむ。
↓1-2:リズムに乗る。
↓1-3:リズムを越える。
LEVEL 2
文字を見ながら、
CD等の音声スピードに合わせて音読する。
↓2-1:リズムをつかむ。
↓2-2:リズムに乗る。
↓2-3:リズムを越える。
LEVEL 3
文字を見ずに、
CD等の音声の後についてつぶやく。
=シャドウイング
↓3-1:リズムをつかむ。
↓3-2:リズムに乗る。
↓3-3:リズムを越える。
LEVEL 4
文字を見ず目を開けて、
音声と同時に意味をはっきり意識しながら発声する。
↓
4-1:リズムをつかむ。
↓
4-2:リズムに乗る。
↓
4-3:リズムを越える。
↓
LEVEL 5
Q&A形式の教材で、
Q = LEVEL 3、A = LEVEL 4 で応答する。
↓
5-1:
一時停止させ、Aを模範解答通りに応答する。
答えが言えない時は、英語で言い訳する。
↓
↓
5-2:
一時停止させ、その場で自分なりの答えをつくって応答する。
↓
↓
↓
5-3:
一時停止させず、次のQが出てくるまでに、
「模範解答」
「言い訳」
「自分なりの答え」
のいずれかで応答する。
重要ポイントは「意味」と「リズム」です。
「意味」
真っ先に、英語と日本語を比べ読みしちゃってください。
常識外れな方法ですが、これ、重要ポイントです。
ほとんど「辞書いらず、先生いらず」になるからです。
比べ読みにも、いろんなノウハウがあるのですが、書き切れません。
またの機会に。(←コレばっか。でも本当に長くなるんです。)
意味も分からずに音読トレーニングすると、ただの「口の運動」になってしまい、それこそ文字通り、意味のないものになってしまいます。
英語を英語のまま、常に意味をイメージしながら音読する。
1回読むたびに少しずつ深く、英語とその意味をシンクロさせて、体に染み込ませて行くんです。
ここで注意!
ピリオドが来てから、意味を考えるのではありません。
今、声に出している部分の意味を、口を動かすのと同時にイメージするんです。
(逆に言えば、頭でイメージしているその意味に合わせて、口を動かす。)
例文を挙げて説明しましょう。
I study English at home everyday by myself because I hope to enjoy talking with foreign people.
この長い文を、下に示すように「声に出す」のと同時に「意味をイメージ」するんです。
I →私は
study →勉強する
English →英語を
at home →家で
everyday →毎日
by myself →独学で
because →なぜなら
I hope to enjoy →楽しみたいから
talking →話すことを
with foreign people. →外国の方々と
「口で言っている英語」と「頭でイメージしている日本語」が完全にシンクロする(重なる)まで音読を繰り返します。
当然、1回では無理です。
1回読むたびに少しずつ深く、英語とその意味を自分の中に染み込ませて行くんです。
「リズム」
ポイントは
「リズムをつかむ」
「リズムに乗る」
「リズムを越える。」
です。
まずは聞くことだけに集中します。
LEVEL 1 ならば文字を見ながら。
LEVEL 2 以降でも、難しければカンニングしてかまいません。
そして、リズム(音の強弱)を感じ取ってください。
なんとなくわかりかけたら、そのリズムに口を合わせてみましょう。
(「リズムをつかむ」の段階。)
初めは「口パク」。
次に「ささやき」。
その次は「つぶやき」。
(この辺で「リズムに乗る」の段階。)
そして、最終的には「声を出す」のです。
ここまで来れば、後は口と脳ミソの競争です。
(この状態が「リズムを越える」の段階。)
ここで注意!
リズムと同時に必ず意味をイメージすること。
でないと、また「口の運動」だけになってしまいます。
「意味」と「リズム」、同時に意識しながら「声に出す」。
どの LEVEL でも「常に・必ず・いつでも・絶対」、意味を意識してトレーニングすること。
これを忘れないでください。