僕は今、
英文テクニカルライターとして、
曲がりなりにも英語で飯を食っています。
数年前に、体を壊して辞めました。
ネイティブと組んで、
英会話講師をやっていたこともあります。
元気だった頃の話ですが。
でも僕は、
海外はおろか、
駅前留学もしたことがありません。
海外にはたった1度だけ、
出張でインドに。
それ以外は、
プライベート旅行にさえ行った事がありません。
そんな僕が主張したいのは、
「英語は、本気でやれば、大人になってからでも遅くない。」
ということ。
確かにそりゃ、
大人からじゃネイティブ・スピーカーにはなれませんけどね。
では、子供のうちから英会話教室に行けばいいのか。
1回1時間として、週3回で3時間。
本当にコレでネイティブ「並」にでもなれると期待して、
高いお金払って英会話教室に子供を行かせているんだとしたら、
お笑い種です。
僕の辛口はいつものことなので、お許しを。
僕のブログは、こんなことばかり書いてるので、あまり人気がありません。
論理的に考えてみてください。
本当のネイティブは生まれた瞬間から、
24時間、365日、寝ている間の夢も含めて、
年中無休ぶっ通しで「英語漬け」です。
ネイティブの場合、
「小学校6年生で約1万語の語彙を持つ。」
とも言われています。
それに比べたら、
これは「英単語シャブシャブ」ですね。
つまりは、
ネイティブ「並」にもならない
ってことです。
発音の面では、
もしかしたら多少は有利かも
と言えなくもないかもしれない。
ちょっとだけ外人慣れする
という利点もなくはないですかね。
NHKテレビの英語講座でも有名な
鳥飼久美子先生(当然英語ペラペラ!)を御存知ですか?
別の番組で主張なさっていました。
「小学生には英語を教えるな。」
と。
では、中学生ならいいのか。
僕が知る限り、
今も昔も、
先生が生徒に教えているのは「英語」ではありません。
「英単語」を漢字のように練習・暗記させ、
「英文法用語」を説明しているに過ぎません。
先生自身が英語の何たるかを知りません。
ひどい先生になると
「orange は オランゲ っておぼえるといい」
なんていう始末。
中学校の先生でこのレベルですよ。
失礼な言い方になりますが、
小学校の先生に何ができるというのでしょう。
研究熱心な先生がいて、
成果を挙げている学校もあると新聞で読んだ事があります。
たまたま、
良い先生に当たった子供はいいでしょう。
でも99%の子供については、
単に髪が金色なだけの
「金髪先生」にちょこっと遊んでもらって終わり
っていうのが実状なんです。
僕の英語経験を書きましょうか。
小6の時ですが、
当時は珍しかった「塾というもの」に親の命令で通い始めました。
友達が中1の英語の教科書をスラスラ読んでいるのにビックリ。
僕はといえば、
指されてもアルファベットさえ言えず、
自分の名前もローマ字で書けなくて、
余りの悔しさにその場でボロボロと涙を流し、
3週目には塾をやめてしまいました。
その時、僕は、
こう決意しました。
--------------------------------
英語なんか中学生になってからでいいじゃないか。
中学では絶対、英語だけは1番になってやる!
--------------------------------
そんな決意の元、
NHKラジオの基礎英語シリーズをやっていたおかげでしょうか。
当時は「続・基礎英語」もありました。
実力テストで満点を3回も取りました。
学校の宿題なんか、
殆どやらずに。
だから中学生当時、
将来は英語の先生になろう
と思ってました。
それなのに、
高校では英語がボロボロ。
文法用語のせいです。
大学受験も大失敗。
そこから、
僕の人生の迷走が始まりました。
自分は何ができるのか、
何をやりたいのか、
全くわからなくなってしまったんです。
その結果、何をやってもすぐに、
「これは自分のやりたいことじゃない」
と理由をつけて、辞めてしまう・・・。
まぁ、いわゆる「職を転々」というヤツです。
20代のうちに、
転職回数が10回を越えてしまいました。
「自分はコレができます!」
と自信をもって言えるものが欲しくて、
「医療系の専門学校に入って勉強し直そうか」
と本気で考えました。
でも、子供もいるし、金もない。
学校はとうてい無理。
独学で身に付けられるものは・・・
と考えに考えて、行き着いたのが「英語」でした。
とある本がきっかけだったのですが。
詳しくは「僕の人生をかえた英語本」をお読みください。
「英語で飯を食う」と決めてからは、
必死で「勉強」しました。
英検2級は一発で取れました。
27歳の時です。
でも準1級合格には、
実は3年近くかかっています。
準1級は「お勉強」では、
1次合格にも及びませんでした。
悩んだあげく、
数々の失敗を重ねながら、
僕は独自のトレーニングを編み出し、
ようやく合格に至ったのです。
準1級合格直後に何の準備もしないで受けた初めてのTOEIC。
そのスコアは725!
自分のトレーニングは正しい!
と自信を持った瞬間でもありました。
最高スコアは785。
何年も前のですけど。
その後、工業英検2級を取得。
現在、工業英検1級(不合格B)。
なぜ何年もTOEICを受けていないのか。
それは、こちらを。
「矛盾・・・TOEIC受験のばからしさ」
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2007-01-07
小学生の皆さんへ
------------------------------
英語はやらなくてもいいから、もっと本を読んでね。
僕は1冊500ページある「世界児童文学全集」を
小学5、6年生の時に50巻全部、読破したよ。
-------------------------------
小学生をお持ちの親御さんへ
---------------------------
英語の前に、
日本語の「て・に・を・は」の区別
をきちんと教えてあげてください。
会社で
「て・に・を・は」がヘンテコなメール
が頻繁に届きます。
実は英語習得の重大なキーポイントは、
「て・に・を・は」の感覚なんです。
---------------------------
あ、言い忘れてました。
今の小学生が大人になる頃は、
英語よりも中国語の方が必要になってますよ。
というか、
すでにそういう状態
になりつつあります。
この記事は、2009-01-08に書いたものです。
となると、
今の幼児英語ブームって、
ホント、非現実的・・・ 。
次の三方からコメントを頂いています。
工業英検1級の英文テクニカルライター
現役の高校英語教師
帰国子女を何人も教えた経験のある塾長
合わせて、お読み下さい。