こんな僕の英語教育考(0) [こんな僕の英語教育考(1)~(10)他]
小学校英語については色々と議論されています。
僕の経験からすると
「英語は大人になってからでも十分マスターできる。」
「小学生から(ましてや幼児期から)やらせる必要はない。」
です。
もし本当に本気で英語をやらせようとしているのなら、
小学校で今すぐに廃止するべき事があります。
それは・・・・
ローマ字教育です。
せっかく英語に慣れ親しんでも、
ローマ字教育でボロボロにされてしまうからです。
音読主義の僕としては、
日本人の英語下手の一因(最大原因かも)はローマ字にあると考えています。
ローマ字は、
国語でもなければ英語でもないのです。
あくまでも外国人に読んでもらうために考案されたものです。
なぜ日本の小学生が習う必要があるのか、
まったく理解できません。
ましてや、
アメリカ人はローマ字が読めない
のですよ!
よほどの日本好きで、
勉強した人しか読めないんです。
アメリカ人に日本語を教えていたことがありますが、
彼はこう嘆いていました。
「日本に来る前に“ローマ字”を習ったけど全然理解できなかった。【ひらがな】は何とか覚えたけど、日本に来てみたら、何もかも漢字やカタカナと混じっているので、ほとんど何も理解できない。」
テニス選手の伊達公子さんもインタビューの中でこう言っていました。
「無名時代は選手紹介の際に Kimiko Date を正しく読んでもらえなかった。キマイコウ・デイトとかカイミコ・デイトとか・・・。」
これは、なぜ?
ローマ字は、英語ではなくドイツ語を手本としているからなんです。
ローマ字は明治時代に考案され、
当時の日本はドイツを手本に国造りしていましたから、
ドイツ語の発音を元に作られています。
ドイツ語ではABCDEFGHIJK・・・OPQRSTU・・・が、
「アー、ベー、ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、ハー、イー、ヨット、カー、・・・オー、ぺー、クー、エルル、エス、テー、ウー・・・」なのです。
ほら、英語とは全然違うでしょ?
逆に言えば、ローマ字とぴったりですよね。
日本人は英語の前にローマ字を先に習っているので、
横文字は何でもかんでもローマ字式に読んでしまう。
これが日本人の英語学習の障害となっているのです。
英語学習にとってローマ字は害になるだけです。
だから、
小学生を持つお父さん・お母さん、
お子さんのローマ字テストの結果が悪くても怒らないでくださいね。
僕なんか、
せいぜい自分の名前しか書けませんでしたよ。
後から考えると、
それが返って後の音読学習を後押ししたんだと実感したのです。
中学生に、暖かい・温かい= warm を読ませると、
ほとんどの子が ワーム と言います。
釣り好きの方はご存知ですよね、
ワーム= worm が何物か。
わからない方、
辞書を引きましょう。
そして発音の聞ける辞書サイトで warm と worm を聞き比べし、
言い分けられるようにしてください。
マニュアルによく登場する WARNING(警告) も、
大部分の方が間違って「ワーニング」と読んでいます。
以前の職場で飛行機のマニュアル翻訳をしていましたが、
そこの上司でさえ間違っていました。
僕はそこでは派遣だったので、
「違ってますよ」とは言えませんでした・・・。
あなたは大丈夫ですか?
はじめまして。小3と年中の男の子の母です。
過去記事へのコメントで申し訳ありません。
すべての記事を大変興味深く読ませていただきました。
我が家は、主人や私、また周りの友人の経験から、子供たちに対して
英語の早期教育を避けてきました。
「英語は大人になってからでも十分マスターできる。小学生から(ましてや幼児期から)やらせる必要はない。」という、お考えにとても共感いたしました。
私たちは、ネイティブと同じ発音のためだけに、小さい時から日常生活で使いもしない英語教育に時間をかけるよりも、もっと、ほかの事に時間を割きたいと考えています。
また、「日本語で話せる内容以上の、英語は使えない」という、私自身の
経験もあります。
数年後には始まるであろう、小学校の英語教育に関しても、今の時点では
反対です。
自分のブログにも、いずれ英語教育についてまとめてみたいと思っています。
また、お邪魔します!!
by ゆうこりん (2006-07-24 21:06)
ゆうこりんさん、こんにちわ。「すべて」読んでくれたなんて!ありがとうございます。「日本語で話せる内容以上の、英語は使えない」→同感です。日本語で出来ないことは、英語ではなおさらできません。このコメントを受けて、今度記事を書きたいと思います。
by Hirosuke (2006-07-24 21:56)