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こんな僕の英語教育考(2) [こんな僕の英語教育考(1)~(10)他]

英語授業、中学も英語で…20年度から.JPG

旧題
「同じ教え方でも英語力の伸びが違うのはナゼ?」
を改題し、一部修正して再アップしました。


必ず(序)から読んでネ!



家庭教師や塾講師で中学・高校生を長年教えていますが、
「全く同じ教え方をしているのに、生徒により英語力の伸びが違う。」
という経験を何度もしています。

英語教育関係者の方、
その原因は何だとお考えですか?



クラスサイズが大き過ぎて、
一人一人を管理できないから。

そうですね。

そういう原因も確かにあります。

集団授業では、
どうしてもある成績層をターゲットにしないと、
授業が成立しない。

しかし、
それだと出来ない子は、
いつまでたっても出来ないまま。

集団形式の塾で教えていた時、
そんな
もどかしさを常に感じていました。

「できない子にこそ、できる喜びを知ってもらいたい。」
と思いたち、
10年前に集団形式の塾で教えるのをやめました。

しかし、
それでもやはり、
「英語力の伸びが違う」
んです。

これはナゼでしょうか。

先生と生徒の相性に
良し悪しがあるから。

コレも当然あり得ます。

でも、
僕の生徒は全員、
「Hirosuke先生で。」
と僕を指名してくれている子でした。
(なんだか水商売みたいですが・・・)

僕の指導が厳しいのを知っていて、
それでも指名してくれている。

だから相性はバッチリです。

それでもやっぱり、
「伸びが違う」
んです。

なぜ?

僕は、
中学生であれば、
5教科部を指導できます。

定期テストや実力テストの結果も、
生徒から回、
教科について聞き出します。

高校生には、
模試結果を必ず見せてもらいます。

そこから、
1つ明確な結論が出ました。

英語力国語力には明確な関係がある。

国語が60点台だと、
英語も良くて80点位で、
ピタリと伸びが止まってしまう。

国語50点未満だと、
英語を懇切丁寧に教えて定期テストで70点取れても、
いざ実力テストとなると国語未満の点しか取れない。

逆に、
英語の点がいくら悪くても、
国語の点が良い生徒は英語もグングンと伸びていくのです。
(教え方にもよりますが。)

今では海外を飛び回っている僕の【一番弟子】

中2の1学期末テストで英語が23点でしたが、
1年後には実力テストで学年1を達成しています。
このことは初期の記事でも書きました。

彼は、
僕が英語を教える前から、
国語だけは何も勉強せずとも80後半を取っていました。

別の例です。

10年ほど前、
妻が知り合いから頼まれて、
2人の中3生を家庭教師することになりました。

妻は英語が苦手です。

ですから、
教え方はその都度、
僕が妻に伝授しました。

2人とも、
最初の英語力は40点そこそこ。

使った教材も全く同じです。


その結果・・・。

片方の生徒はグーンと伸び、
入試本番で80近く取ったとか。

もう片方の生徒は、
暗記は得意でしたが、
英語は最後まで鳴かず飛ばず・・・。

二人の決定的な違いは、
やはり国語力でした。

英語力と国語力は明らかに関係しています。

英語力の伸びには
「言葉そのものに対するセンス、感覚」
が関係している
のです。

だからこそ、
前回記事
「こんな僕の英語教育考(1)」
の最後にこう書いたのです。

--------------------------------
小学生の皆さんへ
英語の前に、もっと本を読んでね。

小学生をお持ちの親御さんへ
英語の前に、
日本語の『て・に・を・は』の区別
きちんと教えてあげてください。

英語習得の重大キーポイントですから。

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コメント 5

oceanbridge

漠然と世の中のみんなが思っていることを、文章にしていただきました。もっと大々的にデータを集約して、文化省に報告するという教育研究家・大学教授などがいてもいいのにな、と思います。今の文化大臣は英語を小学校必須にすることに反対みたいですが、役人が勝手に進行させてしまいそうですね。高い英会話塾に通わせたくないという親の要望から、小学校英語必須の声が上がったと推察できますが、発音以外にはマイナスにしかならないと、私も非常に思います。
by oceanbridge (2006-12-16 21:49) 

Hirosuke

お返事しようと書いてるうちに、oceanbridge さんへの直接のお返事ではなくなってしまいました。すみません、次の記事としてアップさせて頂きます。
by Hirosuke (2006-12-17 03:57) 

Kim

おっしゃる通りですね。日本語をもっと勉強しましょう。自分も含めてですが。
by Kim (2006-12-18 16:04) 

 こんちはです。私も関係者のハシクレなんでお邪魔させていただきます。
 まあ、人間の思考が(全部ではないにしても大半が)言語でなされている以上、そして英語も言語である以上、母語の力が弱ければ、しょせん何語で書かれたor語られたモノであっても、その内容をきちんと理解することはムリでしょう。Hirosukeさんの記事を読んで私が思ったのは、伸びなかった生徒に欠けていたのは、恐らく、単なる国語力ではない。彼らor彼女らは母語がプアなゆえに思考そのものがプアで、それであるレベル以上の内容が理解できなかったのではないか、ということです。もちろん推測に過ぎませんが。
by (2007-03-02 23:41) 

Hirosuke

shira さん、そうですね。「国語力」より、「日本語力」と言った方が近いかもしれません。「日本語力=語彙=知識」ですから。
この記事には続編があります。お読み頂ければ幸いです。
by Hirosuke (2007-03-10 15:38) 

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