過去記事の再アップです。
中学生・高校生に英語を教える時は、
必ずこの言葉を最初に紹介することにしています。
コレを言うと、
ほとんどの生徒が「は?」という顔になります。
当然ですよね、
そんなこと初めて聞くわけですから。
過去記事の再アップです。
中学生・高校生に英語を教える時は、
必ずこの言葉を最初に紹介することにしています。
コレを言うと、
ほとんどの生徒が「は?」という顔になります。
当然ですよね、
そんなこと初めて聞くわけですから。
僕が本屋で買ったのが昭和60年頃だったと思います。
(手元の本の発行日を見ると「昭和59年9月1日3刷発行」となっているので。)
もうこの本は絶版になったと思っていました。
買ったその日以来、
二度と本屋で見かけることがなかったからです。
しかーし!
Amazon を検索したら・・・ありました!
コレです!
でも画像がない・・・けっこうカワイイ表紙なんですけど。
辞書なしで英語が読める
―童話、旅行ガイドから推理小説まで (カッパ・ブックス)
でも、「ユーズド」しかない。
やはり絶版でしたか・・・。
どうしてこんなに良い本が絶版なのでしょう?
そして、なぜ、
どれもこれも大して違わない、
文法用語だらけで本当の力なんてつきもしない、
どうでもいいような参考書・問題集ばかりが店頭に並んでいるのでしょう?
発売日: 1982/05
・・・・こんなに古い本の何がそんなにいいのか?
今の英語本(特に長文対策用)は、TOEIC はもちろん受験英語用の本でさえ、
「同時通訳方式」
「英語脳」
といった言葉に代表される
「左から右へ、返り読みをしない直読直解法」
が大流行です。
僕が高校を卒業し大学に入学した当時には、
そんなことを書いている参考書はありませんでした。
旺文社の大学受験ラジオ講座(通称「ラ講」・・・懐かしい!)の超有名講師陣たち(あの金ピカ先生でさえ)も言っていませんでした。
ところが、この本には書いてあったのです。
今まで聴いたこともない英語の読み方が・・・。
「直読直解法」だけではありません。
読めば読むほど初めて聴く、
それも学校(特に高校)で教えられてきた事と相反する、
そんな事ばかり書かれているのです。
受験用の本ではないからこそ書けたのでしょう。
目次に挙げられている項目を見てください。
PART I 基本編
○ 辞書なしで英語を読む5つの原則
1 100点主義よさらば
2 読みたいものだけ読む
3 英語を読むな、英語で読め
4 日本語に直さず英語のまま読む
5 書かれた順に左から右へ理解する
PART II 実践編
○ 毛久利(もぐり)先生のリーディングレッスン
6 素手で英語と対話する
7 知らない単語なんかメじゃない
8 文法のカベを乗り越える
9 忘れる技術でたくさん読もう
10 ついに英語で怖がることができた
・
・
どうですか?
当時としては画期的な内容です。
何度読み返したことか。
読み直すたびに新しい発見・感動がありました。
その感動を何とか生徒へ伝えようとするのですが、うまくいかない。
また読んでみる。
「あぁ、英語ってそうだったんだ。英語って実は簡単なんだ。」
と読む度にジワジワ、心の中に広がってくるのです。
僕の感動ぶりがわかって頂けるでしょうか。
今読み返してみても素晴らしい内容です。
特筆すべきは、PART II から登場する毛久利(もぐり)先生の存在です。
この毛久利先生の元にちょっと悲しい過去(後になってわかるのですが・・・)を背負う女性が、「星の王子様」を読みたいとやって来るのです。
この毛久利先生、今風に言えば「英語オタクのビンボーさん」と言ったところでしょうか。
この二人のやり取りについつい引き込まれて読み進めてしまうのです。
そしてこの二人は・・・・。
オーッと!
ここまでにしておきましょう。
「ユーズド」しかない在庫希少の本ですが、英語をやり直そうと心新たにしている方はもちろん、学校の英語の先生にも是非、ぜひ、読んで頂きたい本です。
もう絶版になった1冊たった28円の本。
そんな本の紹介に、僕がなぜこんなにも時間を費やしているのか。
読んで頂ければ、きっと分かると思います。
こちらで
CD付き名作絵本で学ぶイギリス英語
を紹介しています。
歌詞:http://www.lyricsfreak.com/b/backstreet+boys/as+long+as+you+love+me_20011533.html