ローマ字教育です。
せっかく英語に慣れ親しんでも、
ローマ字教育でボロボロにされてしまうからです。
音読主義の僕としては、
日本人の英語下手の一因(最大原因かも)はローマ字にあると考えています。
ローマ字は、
国語でもなければ英語でもないのです。
あくまでも外国人に読んでもらうために考案されたものです。
なぜ日本の小学生が習う必要があるのか、
まったく理解できません。
ましてや、
アメリカ人はローマ字が読めない
のですよ!
よほどの日本好きで、
勉強した人しか読めないんです。
アメリカ人に日本語を教えていたことがありますが、
彼はこう嘆いていました。
「日本に来る前に“ローマ字”を習ったけど全然理解できなかった。【ひらがな】は何とか覚えたけど、日本に来てみたら、何もかも漢字やカタカナと混じっているので、ほとんど何も理解できない。」
テニス選手の伊達公子さんもインタビューの中でこう言っていました。
「無名時代は選手紹介の際に Kimiko Date を正しく読んでもらえなかった。キマイコウ・デイトとかカイミコ・デイトとか・・・。」
これは、なぜ?
ローマ字は、英語ではなくドイツ語を手本としているからなんです。
ローマ字は明治時代に考案され、
当時の日本はドイツを手本に国造りしていましたから、
ドイツ語の発音を元に作られています。
ドイツ語ではABCDEFGHIJK・・・OPQRSTU・・・が、
「アー、ベー、ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、ハー、イー、ヨット、カー、・・・オー、ぺー、クー、エルル、エス、テー、ウー・・・」なのです。
ほら、英語とは全然違うでしょ?
逆に言えば、ローマ字とぴったりですよね。
日本人は英語の前にローマ字を先に習っているので、
横文字は何でもかんでもローマ字式に読んでしまう。
これが日本人の英語学習の障害となっているのです。
英語学習にとってローマ字は害になるだけです。
だから、
小学生を持つお父さん・お母さん、
お子さんのローマ字テストの結果が悪くても怒らないでくださいね。
僕なんか、
せいぜい自分の名前しか書けませんでしたよ。
後から考えると、
それが返って後の音読学習を後押ししたんだと実感したのです。
中学生に、暖かい・温かい= warm を読ませると、
ほとんどの子が ワーム と言います。
釣り好きの方はご存知ですよね、
ワーム= worm が何物か。
わからない方、
辞書を引きましょう。
そして発音の聞ける辞書サイトで warm と worm を聞き比べし、
言い分けられるようにしてください。
マニュアルによく登場する WARNING(警告) も、
大部分の方が間違って「ワーニング」と読んでいます。
以前の職場で飛行機のマニュアル翻訳をしていましたが、
そこの上司でさえ間違っていました。
僕はそこでは派遣だったので、
「違ってますよ」とは言えませんでした・・・。
あなたは大丈夫ですか?