世界で初めて公害に挑んだ男
―政治家の中の政治家
義人・田中正造
- 作者: 早乙女 伸
- 出版社/メーカー: 東京図書出版会
- 発売日: 2001/05/01
- メディア: 単行本
選挙前は笑顔で街中を駆け巡って熱弁を振るうのに、当選後は地元の重鎮にだけ頻繁に顔を見せ、その日常の生活振りを市井の民が垣間見る事が非常に困難な生き物。
また有事の諸々を公約として当選したにも関わらず、いざ重大事が起きると、あっと言う間に対応不能に陥り、「想定外」「遺憾」「秘書」「妻」等を連発し自らの保身を図る事だけに非常に長ける専門家。
結局は政治に真に必要な技術・教育・国際・環境や危機管理などに関しては全くの専門外であり、他の専門家の操り人形に過ぎないか、唐突で身勝手な信条をゴリ押しするかと思えば、不評を買うと信条を翻す素早さが身上である。
国会や記者会見でパフォーマンスとして「任命責任を問う！」「辞任せよ！」と後手後手に叫ぶばかりで先見の明に富む建設的な発言は皆無、「現場視察」した後の記者会見の他は実行動が皆無なのも彼等の顕著な特徴である。