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「新・取説スタイル」プロジェクト始動! [技術英語の実務@世界のF社&H社]

お盆休みに入りました。
でも実は、休みのようで休みではないんです。
巨大な「夏休みの宿題」を抱えています。

僕の職業は、とある世界的な大企業の中で取説を書いているテクニカルライター。
それも、英文で直接に書き起こす「英文テクニカルライター」。
今の職場では唯一の存在です。(請負ヒラ社員ですが・・・。)

先日、請負ヒラ社員の僕に対し、取り引き先のトップから直々に「新規プロジェクト」のお話を頂きました。
この休み中に、当社取説の抱える問題点を解決する「新・取説スタイル」のコンセプト資料を作り、1ヵ月後には具体的なカタチを提示する・・・というものです。

僕は、この2年間、当社取説の抱える問題点をトップに何度何度も直訴し、改善提案を送り続けてきたのです。
「ここが問題です。このままでは、こうなります。ここを、こう変えるべきです。」と。
僕の「予言」が次々に的中するので、信頼を頂けたんだと思います。
冬には「次期計画について意見が欲しい。」とのご相談まで受けました。
(ちょっぴり「ダメ出し」しちゃいました!)

「新・取説スタイル」の依頼は実は1年前にもあり、上司に相談したのですが、「金にならない」と承認されず。
逆に、命令系統を無視して上司をすっ飛ばし、お客様のトップに過激な提案をする「問題社員」とみなされる始末。

今回も直接には金にならないのですが、上司は承認しました。
なぜなら、トップの方がウチの上司に以下のようなメールをして下さったからです。
(名称・文章は一部ぼかしています。)
-------------------------------------------------------------------

この度は会社を通さず、直接担当者にお願いをして申しわけございませんでした。
本来であれば、まずは現場リーダーの方にご相談の上進めるべきでしたが、
今回のお願いは「正式依頼の前段階」として捉えていただければと思います。

(中略)

今回、個人的にお願いした背景には翻訳費用の関係が有ります。
もともと昨年度、現地法人から「文章の簡略化に着手して欲しい」との依頼が有り、それを受けて、今年中のうちに簡略化を進める話をして有ります。
最近、現地に出張して「翻訳費用のうちの一部は現地で持つ」との整合をしてきましたので、現地法人にとっては問題が切実になりました。
多分、今年は昨年以上に声が大きくなると思います。
我々としましては、今年は昨年よりも具体性をもって臨まねばならないと思っており、そのためのプレゼン資料にすべき形のものをお願いした次第です。

お願いしました担当者の方からは以前より数々の提案を頂き、また、内容を見ましても的を得ていると思っております。
短期で作り上げられるのは、その方しかないと思い、今回ご相談というか、お願い致しました。
ただし、会社を通しての話ではなく余り手間をかけさせられないので、業務に差し支えない範囲でお願いしたつもりです。
もしも、その範囲を越えるボリュームでしたらご相談下さい。
購買と相談して、なんらかの対応を取りたいと考えております。

(後略)
-------------------------------------------------------------

自分は評価されている!
自分のやって来た事に間違いはなかった!!
上司に何と言われようと、提案し続けてきて良かった!!!

実を言うと、「このまま、今の会社にいたのでは自分がダメになってしまう」と転職の決意をし、先月末に面接した会社から「すぐにでも来て欲しい」との内定を貰っていた矢先だったんです。

しかし、こんな御依頼を頂いては、辞めるわけにはいきません。
内定を頂いた会社にお断りを入れた際、「非常に残念です。」との返答を頂き、
「他所でも評価されている。自分の実力に間違いはない。」と再認識しました。

しかし、この活動を良く思わない連中が社内にいます。
いわゆる「保守派」ですね。
僕は「改革派」かつ「問題社員」ですから。(笑)

上司にしたって渋々です。
「問題社員のはずが、実は、現場で最大の評価を受けていた」
という驚愕の事実を突きつけられたんですから。
お客様のトップに向かって直に No. と言えなかっただけです。

で、上司は現場リーダー宛に、こんなメールを送ってきました。
---------------------------------------------------------
各チームリーダー様・主任様

(中略)

<担当させる部下への注意点>
①常識を超え調子に乗らないよう、十二分に注意してください。
 (あくまでも個人の思考提案ではなく会社からの案とする)
②本業に遅れや作成ミスなどの影響が出ないよう注意してください。
 (できないような場合は再度人選~メンバーチェンジ)

(後略)
----------------------------------------------------------

「担当させる部下」って、当然、僕です。
てことは、「調子に乗らないよう」って、僕のこと?
「メンバーチェンジ」ってのも、僕?
僕がお客様から御指名されてるのに?
やれやれ。
ウチの会社(特にこの上司)、やっぱりダメみたい。
 

さてと・・・。
そんな事はさておき、プレゼン資料作成に取り掛からねば。
僕は「ヒラ問題社員」ですが、今回の件に関しては「プロジェクトリーダー」です。

今回のプロジェクトには、
「Hirosukeさんが辞めるなら、ココにいても堕ちていくだけ。オレも辞める。」
と常々言ってくれている仲間と共に取り組みます。

さっそくミーティングを開き、コンセプトを仲間に口頭説明しました。
さらに各種資料を渡して、「夏休みの宿題」を出しました。
ライターには紙面構成に関して、イラストレーターには絵に関しての問題点抽出・改善案提出。
みんな、「楽しみ!」と言ってくれています。

僕はと言えば、2年以上も温めてきたコンセプトと懸案事項を文章化するのが最大の仕事。
その「文章化したコンセプト」を、休み明けの第2回ミーティングで「各メンバー案」と摺り合せ、各案の長所を取り込む。
潰せなかった懸案事項の解決は、次週までの宿題とする。

時間がない中で結果を出さねばなりません。
突っ走ります。


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shira

 機械の取り扱い方法を紙面だけで説明するというのは、本当にムズカシイっすよね。だから分かりやすいトリセツを作るってのは、べらぼうな労力と相当なセンスが必要な仕事なんじゃないかと思います。
 頑張ってください。
by shira (2008-08-19 21:44) 

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