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塾って一体・・・。 [作文・小論文5教科okマルチ講師として]

2007-01-27の再アップです。

ママランさんの記事へのコメントを、
僕の方の記事としてアップしたものです。

ママランさんの記事はコチラです。
http://blog.so-net.ne.jp/my-lunchbox/2007-01-26



塾講師やっていながら、
こんなこと言うのもナンですが、
「塾なんてものは本当は必要ない!」
って思ってます。
(一部、いつものように過激表現があります。)

勉強とは本来、
教えてもらうものではない。

自分でやるもの。

つかみとるもの。

僕等が子供の時代は、
塾自体が珍しく、
行ってる子はごく一部。

みんな自分なりに、
工夫しながら勉強していた。

さらに言えば、
僕は土曜日にも学校に行っていた世代。

部活だってやっていた。

それに比べたら、
今の子供達が一体何に忙しがっているのか、
僕にはさっぱり理解できない。

昔に比べて学習事項は格段に減っている。

その分、
テストは簡単になっている。

で、
昔に比べて、
平均点はどうなったかというと、
上がるどころか、
逆に下がっている。

その原因は次の2つ。

①今頃になってやっと間違いに気付いた、ゆとり「凶」育。

②爆発的に増えた「楽」習塾。

①のお(←あえてこの字)で、
学習事項は僕等の頃に比べて、
とんでもなく減った。

そのせいで、
子供達は必要な知識をろくに与えられもせずに、
「考えてみよう!」
なんて要求されている。

「入ってないものは、出て来ない」っつーの!!

理科の教科書なんてひどいもんだ。

実験で用意するものは書いてあっても、
結果が書いてない。

僕等の時代の教科書には書いてあった。

だからこそ、
その結果にならなかった時、
「こうなるはずのものが、そうならない。ナゼだろう?」
と自然と考えていた。

①のせいで、②が起きた。

「教科書がひどい」
「先生が当てにならない」
「これじゃ、ウチの子の将来が心配」
「あら、あの子は塾に行ってる」
「凄くよくわかるんだって」
「ウチも行かせなきゃ」
・・・てな感じで。

ここまではまだ良かった。

しかし、
この先がいけない。

塾の先生が「わかりやすい」授業をしたばっかりに、
子供達は安心してしまったのだ。

子供:
「塾行ってるし、先生の説明、よくわかるから大丈夫」
「あ、今日、塾だから宿題やんなきゃ」
「授業はちゃんとわかってたのに、問題出来ない」
「あの先生、やっぱダメじゃん」
「宿題、多いし難し過ぎ」
「友達があっちの方がもっと(楽で)いいっていうから、私もあっち行く」

親:
「塾行かせてるから、大丈夫」
「いつまでこんなことを何度もやらせるんですか」
「オタクは一体何を教えてるんですか」
「高い月謝払ってんだから、成績上げるのが塾の役目でしょ」

塾のせいで、
子供は自主的に勉強する姿勢を失った。

自分なりに苦労しながら、
工夫してやってみるということが、
まったく出来ないのだ。

親は、
自分の子供時代を忘れ、
いや、
自ら勉強したことのない愚かな親達が、
「金払って、塾にさえ行かせれば・・・。」
と勘違いをしている。

1日=24時間。

1週間=168時間。

では1週間のうち、
塾にいる時間は何時間か?

その残り時間、
学校以外の時間は、
子供達は何に忙しいのか?

ゲーム、テレビ、ケータイ、漫画。

せいぜいそんなトコだろう。

部活があるのは昔も今も同じこと。

「忙しくて宿題が出来ない。」
という言い訳にはならない。

「わかる」と「できる」は違うんだ!

コーチがどんなに素晴らしくても、
自主練しない奴はそれ以上伸びない。

上手くはならない。

病気になって医者にこう言われたら?

「この薬を飲めば必ず直るから。毎日だよ。」と。

それなのに、
「あ、今日、病院の日だ。さぼってた薬飲まなきゃ、1週間分。」

それじゃ、
治るものも治るまい。

どんどん悪くなる一方だ。

それを医者のせいにして、
病院を変えるのか。

そうしたければ、
そうすればいい。

その後に何が起こるか、
コッチの知ったことではない。

子供は「よくわかった。」という、
ただそれだけで出来るつもりになり、
でもテストを受けるとボロボロで、
親はその結果の責任を塾になすり付ける。

成績の悪い子の親に限って、
親の出来も悪い。

「この親にして、この子あり」とは、
よく言ったもんだ。

塾も因果な商売になってしまった。

でも、
本当にかわいそうなのは、
子供達。

ある意味、
ゆとり「狂」育の犠牲者だから。

今の「出来ない」子供達の真の原因は、
実は、
その子自身ではないのだから。

人間として必要なことを、
ほとんど何も教えられずに育ってきてしまった、
狼少女と呼ばれた「アマラとカマラ」のような子供達。

Wikipedia
アマラとカマラ
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%81%A8%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%83%A9&oldid=9337978.

「塾なんてものは本当は必要ない!」
なんて思いながらも、
いまだに僕が塾講師を続けているのは、
そんな子達に、
「勉強するってのは、こういうことだ!」
とわかって欲しいから。

正しい勉強法を身に付けて、
自ら学び取る力を身につけて。

この力さえあれば、
大人になってからだって、
やる気さえあれば、
何でも出来るようになるから。

そう僕は信じて、
また今日も塾に行く。


「勉強の歌」
https://www.youtube.com/watch?v=MqQwDy7zptw

 

記事テーマにピッタリなタイトルでしょ?

ウチの子供達が小学生の頃のアニメソングです。

「記事が過激なわりには、何これ?」
って感じですか?

ちゃんと僕のブログのメインテーマである「英語」についても歌ってるし、
ナイスな選曲だと思ってるのって・・・・・・僕だけ?

誰が歌ってるかわかりますか?

今や人妻、
でも、
いまだに「若々しい」 森高千里さんです。


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コメント 6

響(きょう)

問題を解くより、問題を見つける方が難しいですね。
解ける問題を与えてくれるところに行くようでは、本当の思考力の育成の役には立たないのではないでしょうか。
by 響(きょう) (2007-01-28 00:20) 

ママラン

Hirosukeさん
炸裂していますねェ。しかも私の気持ちを代弁していただいてありがとう!「勉強の歌」も面白いィ!ゆとり「凶」育に「楽」習塾・・・なのに、みんな疲れて、鉛筆を持つのも嫌な顔をみせるのは何故?うんざりしているのね。
by ママラン (2007-01-28 20:44) 

Hirosuke

Kimball さんお得意の「アマ損」を真似して、「凶」育、「狂」育、「楽」習塾なんて書いてみました。
これだけ辛口の僕でさえ、Kimball さんにはかないません。
これからも、「真実をズバズバと本音で言いたい放題の辛口Kimball」さんの記事を楽しみにしています。
by Hirosuke (2007-01-29 20:50) 

Hirosuke

響(きょう) さん、子供達は思考力をなくしています。思考するための知識が欠如しているんです。

思考するためには確実な知識、確実な力が必要。「解ける問題ばかり」といえども、次の二つは何倍も脳ミソの働き方(思考)状態が異なります。
①ウンウン考えて、やっとこさ解く。
②何度も練習して、ぱっと見た途端、ぱっと解く。

繰り返し学習の大切さが「100マス計算」で見直されました。1回解いた問題でも、いくらでも利用価値があるのです。昨日出来たからといって、明後日も出来るとは限らない。それも、ただ出来ればいいのではない。

「より速く、かつ正確に。」昔のソロバン塾では当然だったことが、今頃になって見直されたのです。

「知識とスピードがあってこそ、思考することができる」と僕は考えています。
by Hirosuke (2007-01-29 21:16) 

Hirosuke

ママランさん

お互い、「もやっと、もやっと↓」が「スッキリ、スッキリ↑」しましたね。これからも、「辛口Hirosulke、炸裂しまーす!」。
by Hirosuke (2007-01-29 23:44) 

oceanbridge

ゆとり教育の前から塾は隆盛を極めていますよね。塾が作ったマニュアルどおりにやれば誰でもある程度の高校・大学に受かるようになった(受験問題のパターン化)ことも、大きな原因だと思います。
塾に行けるお金持ちの家庭が教育上も有利、という、大きな勘違い国家になってしまっていることを、私も憂いています。
私は、塾もほとんど行かずに自分でそこそこ苦心して受験対策をしたのですが、今それは日常の様々な場面で生きているのか?と思うぐらい、思考能力は発達していません。その経験から、どんな教育が良いのか、思案しています。
by oceanbridge (2007-01-31 22:27) 

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