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ことわざのウソ② [【文法用語ゼロ英語】開発者として]

過去記事の再アップです。

コメント欄で、ちょっとした議論になっています。
合わせてお読みください。


習うより慣れろ

これまた、好きな言葉ではありません。
「とにかく試験を繰り返せば、試合で負け続ければ、そのうち良い結果が出る。」
とでも言わんばかりです。

それに対し"Practice makes perfect." は大好きな言葉です。
これは意味先行型の音読トレーニングで力をつけた者としての実感なんです。

ところが、
Practice makes perfect. 
に対する和訳として、一般的には、
「習うより慣れろ。」
または
「継続は力なり。」
があてられている。

「これは誤訳だ!原文のキモチを正確に表していない!!」 と、僕は思っているのです。

"Practice makes perfect." が表す真のキモチは、経験上、次のようなものだと僕は理解しています。

------------------------------------------------
「どういう意味なのか」
「なぜなのか」
「なるほどそうなのか」
と、まずは「理解」が必要。

「理解」すれば、脳ミソが動き出す。
この段階で、 practice を繰り返せば繰り返す程、
perfect に近づく。

言語や学習だけでなく、スポーツでも同じ。

良かった時は何が良かったのか。
悪かった時は何が悪かったのか。
そこら辺のイメージができるかどうか。
-----------------------------------------------


僕が言う「理解」とは、完全・完璧な理解という意味ではありません。
ひとまずは、何となくでも分かればいい。

一番大切なのは
「その文が持っているカタチ・イミ・キモチを理解する」
ことです。
カタチ・イミ・キモチについては、今後の記事で少しづつ明らかにしていきます。)

「なんとなくわかった(つもり)」では、当然、理解は浅い。

しかし、繰り返し practice  していくうちに

「あー、そうか」「なるほどね」と納得し、

さらに脳ミソの奥の方に染み込み

perfect へと近づいていく

図解すると、こんな感じかな?


わかる→practice
     
↓↓ 
    納得→practice
          ↓↓
         確信→practice  
                                                            

           ↓↓
             perfect


「継続は力なり。

これ自体は本当です。
上の図解からも分かりますよね?
practice を継続的に繰り返しています。
でも、この言葉でも、やっぱり少し物足りません。

僕の結論はこうです。
(長いですけど・・・)
--------------------------
Practice makes perfect.

考えながら practice を徹底的に繰り返せ。
それが perfect へ至る道だ。
---------------------------


今日の1曲:
http://www.youtube.com/watch?v=7SKR2kN3pns&feature=related

歌詞:
http://www.oldielyrics.com/lyrics/dan_hartman/i_can_dream_about_you.html


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コメント 6

チャレンジャー

確かにある程度の力量になるまでには苦しい時間もありますよね。
by チャレンジャー (2006-12-28 19:24) 

Hirosuke

チャレンジャー さん、nice!&コメントありがとうございます。

確かにちょっと苦しい時もありますが、それを克服した時の快感がたまりません。「やった、またひとつ、新たな力を手に入れたぞ!」という感じです。それがうれしいから、楽しくなって、続けられるんですよ。(僕はMではありません、念のため!)

段階的に負荷をかけながらシステマチックに繰り返し練習する方法として、「5-LEVEL音読トレーニング」を記事で紹介しています。よろしかったら参考になさってください。
by Hirosuke (2006-12-29 08:53) 

しげ

「習うより慣れろ」とは、人から聞いて知るよりも実際にその場面を何度も経験したほうがよいということです。
自転車の乗り方を聞くよりも実際に乗って練習した方がいいし、英語について日本で教科書を使って勉強するよりもイギリスに行って生活した方が身につくということでもあります。
決して適当にやっていればなんとかなると言っている訳ではありません。
by しげ (2006-12-30 19:18) 

Hirosuke

しげ さん、反論コメントありがとうございます。受けて立ちますよ(笑)!

>人から聞いて知るよりも実際にその場面を何度も経験したほうがよい
   ↓
それって「百聞は一見に如かず」じゃありません?

>自転車の乗り方を聞くよりも実際に乗って練習した方がいいし
    ↓
転んで転んでまた転んで、怪我ばっかりしてもですか?そのうちイヤになりますよね。自転車って、後ろに支えてくれる人がいて、「そう、そのまま」とか「そこ、気をつけて」というアドバイスを受けてこそ、上達するものではありませんか?

>英語について日本で教科書を使って勉強するよりもイギリスに行って生活した方が身につく
    ↓
「留学さえすればどうにかなる」というのは幻想です。基本的なことはしっかり学んだ上で行かなければ、ほとんどの人は無駄な時間を過ごすことになりかねません。
留学したり仕事で海外駐在したりしても、ちっとも上達しない人を知っています。逆に、海外に行ってもいないのに、立派に英語を使いこなしている方も知っています。べらべらしゃべる割には、書かせてみると、とんでもなくヒドイ人もいます。
留学に関する記事も書いていますので、ぜひ、お読みになってください。
by Hirosuke (2006-12-30 19:48) 

しげ

「百聞は一見に如かず」は聞くより見たほうがよく分かる、ということでその後がありません。慣れるのは何度も経験するという意味が含まれているのでその部分が違います。
自転車は最初のうちは誰かが後ろから支えて乗るものです。それは当然だと思います。ただ自分が言っているのは、乗り方を聞いただけで乗れるのか?ということです。
最初は補助があっても実際に乗ってみること、これが「習うより慣れろ」ということだと思います。
留学は友達が二人一緒にイギリスへ行って、一年後に戻って来たら二人とも外国人とよく分からないことを話していたので、留学ってすごいんだなぁと思っていたのです。
by しげ (2006-12-31 08:13) 

Hirosuke

しげ さん

ブログを初めて以来、僕の主張にまともに反論してきたのは、あなたが初めてです。そして、僕の反論にまたコメントを返してくれた。ありがたいことです。

で、結局のところ、僕らは同じ意見ですね。しげ さん、自分でちゃんと言ってるじゃありませんか。「何度も経験するという意味が含まれている」って。
僕も言ってますよ、「practice を継続的に繰り返せ」って。

僕が記事で言いたかったのはこういうことです。
"Practice makes perfect." には「理解→繰り返し→完成」が明確に示されているにもかかわらず、「習うより慣れろ。」には明示されていない。語感の鋭い人は、しげさんのように「何度も経験するという意味が含まれている」と感じ取るが、そうでない人は文字通りにしか受け取らない。

英語では文字として表現されているのに、日本語には文字に現れていない。そこを僕は「ウソ」と言っているのです。しげ さんに、翻訳業界での有名な言葉を贈ります。

             翻訳はウソをつく。
by Hirosuke (2006-12-31 11:51) 

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