こんな僕の英語教育考(10) [こんな僕の英語教育考(1)~(10)他]
「中学英語レベルも怪しい。」
と実感されている方、手を挙げてください!
「いや、中学レベルくらい、自分は大丈夫!」
・・・・・・ホントですか?
「中学レベルなんて・・・」と馬鹿にする方がいます。
そういうあなたは
「英語のできる人」
ってことですね?
「中学レベルの単語・文法を正確に駆使してベラベラ話す。」
これって英検準1級の2次試験レベルなんですよ。
(ちなみに僕は準1級。)
さらに言うと、
中学レベルを真の芯まで理解していれば、
大学受験レベルの文法でさえ、
新規項目は限りなくゼロに等しいんです。
単語は別ですよ。
参考記事
Words ⇒【言】の【葉】
[英文テクニカルライターとして]
実際、
先生の言うこと、
参考書に書いてあること、
教科書ガイドに書いてあること、
ウソだらけなんですよ、
ホントに。
中学生・高校生用の参考書を見ると、
心が痛むのです。
「これで本当に解るのかなぁ」と。
最近はイラストを多用して、
見た目は「わかりやすそう!」なのですが、
本文は旧態依然としたままの、
文法用語(○○形、△△用法、第■文型)だらけの解説。
もしくは、
単語・例文・和訳の羅列(「出る順」とか「出るトコだけ」みたいな)で、
「とにかく暗記しろ!」式のヤツ。
用語理解のために更に用語が必要な解説。
例えば、いわゆる「3単現」。
「3人称単数現在」の略だと説明し、
1人称、2人称、3人称とは・・・と説明し、
単数で現在の時にドウノコウノ・・・
そんな説明、中学1年生がわかるのか。
用語がわかっても、英語のチカラなんて何もつかないのに・・・。
僕が初めて本格的に家庭教師した生徒の例。
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文法用語を使わない独自理論で、
英語23点な学年ビリを約1年で学年トップにした。
その子は大学で英語を専攻し、
大学院まで行き、
今では世界中を飛び回っている。
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その子はこう言いました。
「学校の先生が言ってる事は解らないけど、英語は解るようになった。」
これは一体どういうことでしょう。
その子は僕が教えた理論とトレーニング法しか知らない。
文法用語など全くわからない。
なのに、
英語は「わかる・できる」ようになった・・・。
この一番弟子だけではありません。
僕が教える生徒は皆、
「学校の先生の説明聞くと混乱するから、聞かないようにしてる。」
とまで言うのです。
こんな僕の英語教育考(8)
[英文テクニカルライターとして]
⇒【児童英語インストラクターs】のための「【次代】を担う【英語本s】」
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2012-03-21
に頂いたコメントより
弘永先生、お久しぶりです。
植木です。
いつも楽しくブログを拝見しています。
今年で大学2年になります。
法律の勉強はやはり楽しく、
在学中には資格も取得しようと
思っています。
英語も、
先生に教わった教材を使って
勉強しています。
TOEICもそうですが、
今は英検2級を目指しています。
今回コメントしたのは、
英語の授業で「文型」をやったからです。
先生が「これは第○文型です」とか「SV」の説明をしていましたが
僕は一切聞いていませんでした。
他のみんなは悪戦苦闘していましたが、
僕はいつもの通り、
「は、する、を、どこ、いつ、その他」
のカタチを基本として問題を解いていました。
答えの欄には「第○文型で答えなさい。」と書いてあったので、
いわいる「第○文型」と答えました。
結果は1問だけ残してあとは全部正解でした。
あらためて弘永先生ってすげーって思いました(笑)
英語のカタチ、イミ、キモチを意識しているので
文型なんか関係ないと改めて感じました。
来週文型のテストがあるんですが、
今までの意識で
やりたいとおもいます。
長々とすいませんでした(-_-;)
このことを伝えたくてコメントをしてしまいました。
今度会う機会があれば近況を報告したいです。
先生もお体に気をつけてください。
これからもブログの更新を楽しみにしています。
長々とすいませんでした。(-_-;)
高校生でも
「センターで190とった!」
「3年の夏から始めて90→150点に上がった!」
「今までの勉強ってナンだったんでしょう。」
とか報告してくれます。
だから、
学校で教わること、
教科書ガイドに書いてあること、
参考書に書いてあること
・・・ウソだらけ!
と言いたくなるのです。
「じゃあ早く、もったいぶってないで、その独自理論とやらを書けよ!」
はい、書きたいのです。
だから、
数年前にブログを始めました。
今これを読んでらっしゃる方。
「そーら、セールストークが始まったぞ。はい、おしまい。」
と思ってますね。
とんでもない。
売るどころではないんです。
勉強不足もあるかもしれませんが、
文字だけのブログでは、
僕のレッスンを表現し切れないのです。
文法用語を使わないため、
図解やマーキングを多用します。
また、
その理論を5段階の音読トレーニングで定着させるため、
音声ファイルが必要になります。
だから、
実際のレッスンを再現できないんです
これだけ自己主張しておきながら、
本当に申し訳ありません。
今、
僕にできるのは
「一般書店で手に入る良質な教材」
「その教材を100%使い切るための方法」
「良質な無料サイト」
を紹介すること。
あ、ひとつだけ、あります、
文字で書けることが。
抽象的で伝わらないと思いますが、
とにかく書いてみます。
文法用語は諸悪の根源。
英語の極意は、
「カタチ・イミ・キモチ」なり!!!
これこそ英語学習の真の芯なる根幹です。
そして・・・Words are like leaves.
こちらもご参考に。
http://blog.so-net.ne.jp/tada_de_English/2007-01-13-1
こんにちは。
私のブログに、コメントありがとうございました。日ごろの英語についての思いを正直に書いてしまったのですが、共感いただけて嬉しく思いました。
私も、文法用語は罪悪と思っています。英語を話したり書いたりする上で、正しい文法が使えることは大事だと思いますが、文法の用語は無意味に感じます。第○文型、とか、その言葉自体を憶えても全然役に立ちませんよね。(英語のプロの方に向かって、わかったようなことを申し上げてすみません)
ブログ、これからも楽しみに拝見させていただきたいと思います。
by きよっち (2006-07-10 00:31)
きよっちさん、励ましありがとうございます。文法用語のない英語学習書をブログで表現できないか思案中です。「絵で英文法」というサイトを見つけ、期待して見に行ったら「絵がある文法用語解説」でした。ハ~。
by Hirosuke (2006-07-16 20:25)
こんにちは。kunichanchanさんのページから来ました。英語教師をしている者です。Hiosukeさんの意見に賛成です!
文法用語を知っていること=英語がわかることではない!文法用語や文法的説明がわかって、そして英語がわかった、と思っている(もしくは本当にそうだった)英語教師が多すぎます。
昨日ある先生が、「生徒に継続用法がわからないと言われた。そんなことも知らないなんて受験生としてけしからん。」のようなことを言っていました。「え~、別にそんな文法的解釈がなくても、英文を左から右に読んでいけばわかるし・・・」と思ったのですが、口に出せませんでした。職場でもそういうことがあります。自分が少数派のような気がして。そういう人たちにはわかってもらえないんじゃないか、と思ってしまうのです。
もっと学校の英語教師も、トレーニング量を多くし、たくさんの英語をすぐ処理できるような、そんな英語学習者の側面をもたないと、生徒の英語力を上げられるような効果は望めないと思います。(生徒の英語力をすごく上げようとは思っていないとか?)
愚痴っぽくてすみません。もうちょっと自分のできることを頑張ってみます。
またおじゃましますね。
by mieko (2006-07-24 22:08)
mieko さんは中学校、高校どちらの先生でしょうか?共感して頂けてうれしいです。僕は「英語の問題を解く」という言葉が大嫌いです。英語は言葉。意味を持つもの。文法的に分解してその文章の一体何がわかるのでしょう?人は結局、自分が理解したようにしか教えられないんだと思います。文法用語を理解し、英語の問題を「解ける」ようになった人が教師になれば、生徒にもそのように教える。僕は高校で文法用語の犠牲者となりました。mieko さんのような先生が増えてくれることを望みます。
by Hirosuke (2006-07-24 22:33)
お返事ありがとうございます!私は高校で教えています。
私も自分が高校生の時は、Hirosukeさんのように文法解釈の授業&受験用問題の犠牲者でした。自分でトレーニングを始めたのは、大学に入ってから、、、いえ本格的に始めたのは教師になってからです。自分で目覚めて、楽しんで、そして続けていかないと、なかなか身に付かないと思います。
と言いながら、今日受験対策用の補習で、文法問題の解説、難しい長文の構文説明などをしていました。つらいです。英語力をつけさせることと反対のベクトルに加担かも。現実はさまざまな壁があります。それでも日頃は「教師がいかによい説明をしたとしても、生徒の身に付くのとは違う」ということを念頭において、授業の計画をたてるようにはしています。
Hirosukeさんの、「英語は言葉。意味を持つもの。」という言葉に「はっ」としました。本当にその通りです。明日の補習ではそのことを忘れないようにしますね。
by mieko (2006-07-24 23:54)
こんにちは。toshikdcです。
英語も言葉ですから、それは意味をもっているし、気持ちを表現しているのも当然なんですね。
英文で表現されている心の所を捉えられると、つまりは英語の気持ちが伝わってくるんだと思います。文法はその心を理解するのに役に立つんだと、大西さんの文法ですっごく理解出来ました。「ハートで感じる英文法」英語を教えている方なら、必見でしょう。学生時代にこんな授業が受けたかったものです。うー,既に高校卒業から30年以上経過してしまった化石脳にはとっても新鮮な文法でした。
http://www.englishatheart.info/
by toshikdc (2006-07-25 11:54)
Hirosukeさんの書かれた「英語の極意」のうちの1つ
「カタチ」なんですが、ひょっとして「英単語をおぼえるときは
アルファベットじゃなくてイメージ、カタチでおぼえる」という
ことでもあるのかな?なんて。
ちなみに、この「英単語の覚え方」は、小生の世代でないと
ご存知ない方が大半だと思いますが、松本亨(とおる)先生の
本に書かれていたものなんです。\(^o^)/
そして、松本先生の極意は「Read! Read! とにかくRead!」
だったかと。
あああ! 後悔先にたたずっす。\(^o^)/
by Kimball (2007-06-10 18:26)
Kimballさん
僕が言う「カタチ」とは、「文型、構文、語順、◎◎形」の全てを統合したものです。、「繰り返し連続大量音読」してる間に、そんなもん、区別していう必要なんてないと気づいたからです。
松本亨(とおる)先生のその本・・・知ってますよー。大学に入ったばかりの頃に出会いました。僕のやり直し英語初期のバイブルです。確かに書いてありましたね、単語の「覚え方」。「憶え方」ではなくて。
長い単語は視覚で形として認識する
という意味で、例として確か チェコスロバキア があげられていました。
Czechoslovakia Czechoslovakia Czechoslovakia
Czechoslovakia Czechoslovakia Czechoslovakia
Czechoslovakia Czechoslovakia Czechoslovakia
みたいな感じで。
松本亨先生は英語の達人でしたので、本に書かれていることに当時の僕は「そんなの無理だよー」と納得できないことが多かったのですが、今はわかります。
あ、達人になったという意味ではありません。「多読すると得られる感覚だ」ということがわかったんです。「Read! Read! とにかくRead!」ですね。
僕の場合、「繰り返し連続大量音読」(別名「Hirosuke式 5-LEVEL音読トレーニング」)で、パッと見て、パッと認識し、パッと理解できるようになりました。
>あああ! 後悔先にたたずっす。\(^o^)/
Kimball さんの読書量、情報収集量は物凄いじゃありませんか。その一部にでいいですから、「5-LEVEL音読トレーニング」をしてみてください。
正しくトレーニングすれば、年には関係なく誰でも伸びるんですよ。僕もまだまだ、いくらでも伸びるはず。お互い頑張っていきまっしょい!!
by Hirosuke (2007-06-11 20:28)
さすがに受験問題でも文法用語はほとんどまったく使われなくなりました。要はわかればいいってことです。
文法がわかっているというのと、それが説明できるっていうのは別の技能です。ネイティブはみんな母語の文法を理解してますが、説明できるとは限らない。文法用語は説明には便利ですけどね。
Hirosukeさんのいうカタチというのが、まさに文法なわけです。
by shira (2008-10-26 21:17)
>文法がわかっているというのと、それが説明できるっていうのは別の技能です。
・・・ですよね~!
ラクするために文法用語を使うのは止めて欲しい。
ラクするために文法用語を使う教師は辞めて欲しい。
言い過ぎ?
本気!!
by Hirosuke (2008-10-29 09:30)